49.ゴン ページ5
キルは私をゴン君の部屋に
連れてきた。隣室ではないが、
やはりゴン君も200階クラスに
いるらしい。
キルア「ゴン、入るぜー。」
キルが扉を開けると、私の目に
入ったのは ベッドの上で
目をつむり瞑想をしている黒髪の少年。
片方の手は骨折しているのだろうか、
包帯が巻かれている。
少年のゆっくり開かれる瞳は、キラキラと
していて、思わず私は顔をしかめた。
私とは違う光の世界の住人。そう感じたから。
キルア「オレの姉貴のAたぜ。
A、こいつがゴンだ。」
ゴン君はベッドから降りると私の方へ
歩み寄る。
『初めまして。私はA。
キルアがいつもお世話になってるね。』
ゴン「オレはゴン。ゴン＝フリークス。」
ゴン君は私をじっと見つめ返した。
どうやら私のことを警戒しているらしい。
まあ、うちの家族を警戒するのも
無理はないが。
キルア「ん…？」
キルも私たちが警戒しあって
いることに気づいたらしい。
私たちを戸惑ったように交互に見ている。
『ゴン君。私が怖い？』
キルア「姉貴…！」
ゴン君は何も答えず、じっと私を
見つめ続けた。それはまるで、目で、
肌で、私を感じているような感じ。
敵か味方か、いま彼は判断している
最中に違いない。
ゴン君の警戒を解かなければ。
『イルミや母が大分酷いことをした
みたい。ごめんね、ゴン君。』
私はゴンくんの頭を撫でた。
優しく、いつもキルを撫でるみたいに。
ゴン「キルアから聞いてる。Aさん
はいい人なんだって。
でも、Aさんは優しい匂いと
同時に、ギタラクル…イルミと同じ
匂いもする。」
ゴン「一応聞く。キルアを連れ戻しに
来たんじゃないの。」
私を見つめる真っ直ぐな瞳。
そしてまっすぐな言葉。
キルはゴン君に愛されている。
そう思うと私の顔も綻んだ。
『キルに会いに来ただけだよ。
警戒しなくて平気。私は何もしない。』
私がそう言うと、ゴン君は安堵したのか、
目を瞑り胸をなで下ろした。
そうして私に満面の笑みを向け、
ゴン「そっか…警戒しちゃって
ごめんなさい。
よろしくね、Aさん！」
私に手を差し出した。
ゴン君の警戒も解けたようだ。
『うん、よろしく！』
私も微笑み返してゴンの手を握った。
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杏(プロフ) - 萌伽(/・ω・)/さん» わぁ(^^)読んでくださってありがとうございます！ (2018年4月23日 23時) (
レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
萌伽(/・ω・)/ - おんにいいぃぃぃぃぃいああ(( なんでこんなにすごいとよ() ('-' ) (2018年4月23日 15時) (レス) id: a230e5531a (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - しゃるなあくさん» ありがとうございます！これからも宜しくお願いします(^-^)/ (2018年4月7日 17時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
しゃるなあく - やば、おもろ（≧∇≦） (2018年4月7日 15時) (レス) id: 3513cc92b6 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます！！嬉しいです(^^) (2018年4月3日 8時) (レス) id: 884d6b5516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏 | 作成日時：2018年3月14日 21時
