【d!】he note 【z/m】

zm 11 _ dungeon ページ34

今回のグルッペンは軍にいた。

もしかすると、グルッペンも本能で分かっていたのかもしれない。今日で最後なのかと。



さあ、直接対決と行こうか。





「なぁ、グルッペン。

ちょっと会議室に来てほしいねんけど。」




俺は廊下を歩いているグルッペンを見つけ声をかける。




「ゾムがグルッペンを呼び出すなんて珍しいこともあるもんやな！」




近くにいた一応書記長トントンが茶化してきたが無視することにしよう、と俺は決めた。





「ん？どうした？

まあ今は暇だからいいが…俺を頼むからトラップに引っかからせないようにしてくれよ。」






グルッペンも同じなのか、トントンを無視することを決め込んでいる。





「まさか、そんなことするはずないじゃないっすか〜！」





いやいやいやいや、アンタが俺にどんだけトラップより辛いことさせたか知ってるんだぞ。おい。

満面の笑みを浮かべながら心の中でそう考える。





「あれ、俺無視？俺空気？？」




「じゃあ早速会議室に向かおうか。」




「そうっすね！」




最後までトントンを無視することに集中して緊張を相手に悟られないようにしながら俺達は会議室の中に入った。








『…ゾム！』




こちらに向かってくる存在など全く考えもせず。

zm 12 _ barely→←zm 10 _ chance

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す