魔王討伐とか無理だし店開こう！ (ページ8)

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ついに開店！おひるね亭！ページ8

あの後なんと警察の方々から感謝の気持ちと言うことでなかなかの大金を手に入れた

そう、これで念願の店が出せるのだ

ニートの俺が店を開こうと思ったのは子供の頃からの夢だったから

はじめは両親が開いていた店を継ぐつもりだった

「ホームセンター行くぞー」

「なんで？」

こいつはイマイチ飲み込んでないっぽい

「店を開くのだ！」

「へー」

俺たちはバスに乗り、買い出しに出かけた

「よし！家改造するぞ！」

「まじかー」

俺は子供の時木工とかが得意だったのだ

「んじゃ私寝ててええやんなー」

「お前も手伝えよ…」

1週間弱かかってしまったが、まあまあ店と呼べるレベルにはなった

「あんま変わってないやん」

「そんな大掛かりなことはできないからしょうがない」

「ぺっ」

「おいこら」

完成したばかりの店に唾をはいた三奈はトイレに封印している

ちなみに店は一階、住居は二階だ

「んじゃ俺が料理とか作るから」

この店は一応何でも屋だが基本食事処ということで

「なんで？私料理作れるねんけど」

「ダメだお前の料理なんか食ったら死者が出る」

「そんなはずないわ」

「ならお前の料理食って倒れた人はどうなんだ」

「お、美味しすぎて倒れただけや！…たぶん」

無理があるだろ

「お前ウエイトレスな」

「ナニソレ」

…このレベルか

「料理を運ぶ人だ」

「イマゾンみたいなもんか」

なぜ配達員とウエイトレスが同じなのかわからないが説明するのも面倒だしそういうことでいいか

スーパーで食材を買ってから帰宅すると三奈が皿に炭を乗せている

…察し

「私料理作ってみたで！結構美味しそうやろ！」

ちょっと何行ってるのかわからない

「ソレハナンデスカ？」

「みたらわかるやろ？ホットケーキやんか」

炭

「食べてみてやー」

「いやだ」

「おいしいで！たぶん」

「多分てなんだよ！」

「あ！私が料理うまいの認めたくないんやな！」

「違う！ただ単純に食べたくないだけだ！」

炭だ！バーベキューとかで使う炭だ！

「ツンデレー」

ツンデレの意味絶対わかってないだろ！

「食え食え」

三奈が俺の口にホットケーキ(炭)を押し込む

「やめろ！食ったら死ぬ！腹壊す！」

その夜、俺の家に悲痛な叫び声が響き渡ったらしい

次の日

残念なことに今日は曇りだ

「いやー無事に『おひるね亭』開店やな！」

三奈が嬉しそうにそう言った

「何が無事だよ！昨日俺の腹やばかったんだぞ！」

「おいしかってんな、よかったわ」

「よくねえよ！」