魔王討伐とか無理だし店開こう！ (ページ4)

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都会に行くことにしたページ4

「全然こねえ！」

３０分たったというのに三奈はまだ来ない

「なにやってんだよおおお！」

おれは公園を飛び出し、車道のど真ん中を駆け抜け・・・ようとしたところでクラクションを鳴らされた

ぴんぽーん

「奏真でーす」

「はいはーい」

三奈のお母さんに家に入れてもらうと俺は三奈の部屋に駆け込んだ

「てめー！なにしてんだ！」

ゲームしてた

「ん？なんや？」

「なんや？じゃねーよ！なんでこねーんだよ！おまえの記憶力はミジンコ以下か！」

「ゲームのイベント始まったからやっててん」

俺は三奈を部屋から引きずり出した

「今から西京にいきます」

「え！？ホンマ！？西京って大都会やんか！」

「俺は西京の渋田に住んでいたのだ！」

「ええな～」

「おまえも小阪出身だろ」

この町から数キロ歩いたところのバス停まで来た

「ふう」

「おなかすいてんけどー」

スマホを見ると２時過ぎだ

「そうだな～バスが来るまで１５分弱あるし、おにぎりでも食うか」

「異議なし！」

苔くさい林の中のバス停でおにぎりを食べた後、バスで駅まで向かった

「ついた―。長かったなぁ」

駅に着くとすでに３時半ごろだった

「あーあ、西京につくころには夜だなあ」

この辺りは田舎なので新幹線のある駅まで行くのにかなりかかる

「めっちゃ駅すいてるやん」

「田舎だからね仕方ないね」

改札を通り、俺たちは電車に乗った

「電車もスカスカやな」

「田舎だからね仕方ないね」

都会に近づくにつれ、景色は変わり、同時にたくさん人が乗ってくる

「めっちゃ人きたなぁー、セクハラされるかもしれへん」

「おまえみたいなのにセクハラするキチ●ィなんていないから安心しろ」

「しばきまわすでかすニート」

こんなことがありながらも

「おわ～でっかい駅やなぁ」

大きめな駅に着いた

「新幹線来るまで１時間半くらいあるから買い物しようぜ」

「ええなぁ！さんせーい！」

俺たちはピカピカの駅に驚きながらショッピングを始めた

「ふう～、結構買ったなぁ」

「せやな～」

俺は三奈の買ったものを見てみた

そこには謎の魚の縫いぐるみが詰まっていた

「なんじゃこりゃ！」

「なま～ずくん」

「何円したんだ？」

「諭吉さん一人」

俺は諭吉一枚もした、むかつく顔のなま～ずくんを無言で床にたたきつけた