【学パロ】好きです。だけど、ごめんなさい。【d!】【zm】 (ページ8)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:176,728 hit

・ページ8

─────
───
─

ゾムくんにシャオロンくんを紹介して数日。

二人はもうすっかり仲良くなっていて、とても
毎日楽しそうにしている。

ある日の休み時間に、シャオロンくんが
知らない二人を連れてきた。

ｼｬ「A!!こいつらがこの前言っとった俺の
　中学からの友達や!!」

　『はじめまして、Aです』

挨拶をすると、金髪の少年が嫌そうな顔をする。

あれ、私何か変なこと言ったかな…？

数秒の沈黙の後、金髪の少年は優しく笑って、
私の前に手を差し出してきた。

ｺﾈ「A…俺、コネシマって言うねん、
　よろしくな」

　「えぇ!?女嫌いで噂のシッマが女子と
　喋っとる……明日雨でも降るん…？」

ｺﾈ「何言うとんねん大先生」

大先生と呼ばれた彼は私の方へ向き直ると

鬱「鬱やで。鬱くんとかって呼んでな」

とにっこり笑いながら手を差し出してくる。

その手を取って握手をしようとすると、横から
シャオロンくんの手が伸びてきて、シャオロン
くんが代わりに握手をした。

ｼｬ「大先生初対面で何やらそうとしとんねん」

鬱「ｼｬｵﾁｬﾝ……別にそんなやばいことせんわ」

ｺﾈ「嘘つけお前ぇ!!この前初めて会った女子の
　 ……!!!!!」

途中から、シャオロンくんに耳を塞がれて何を
言っているのかわからなかった。

聞こえるようになった時は、コネシマくんが

ｺﾈ「まぁ僕は大先生が尖ってるからいいと
　思うんですけどね、うん」

と鬱くんが尖っている？という謎の話をしていた。

賑やかだなぁ、なんて思っていると、急に肩に
手を置かれ、頭の上で声がした。

ｿﾞ「お前ら何の話しとるん？」

　『ぅわぁっ!?…って、ゾムくん…？』

ｺﾈ「おー!!ゾムやん!!ってか、ゾムお前
　 Aの事知っとるんか!?」

ｿﾞ「おん、Aは幼馴染みやねん。てか
　お前らAおんのわかっててさっきの
　話しとった？シャオロンが耳塞いどった
　から良かってんけど…」

ｼｬ「せやぞ!!Aはまだ純粋やねんぞ!!
　コネシマお前ただでさえ声でかいねんから
　もっと周りの事考えろや!!」

　『…？？？』

鬱「Aちゃんはわからんでええよ。
　お前ら、もうすぐチャイム鳴るで」

鬱くんの一言で全員が我に返り、いそいそと
教室に帰っていく。

後で優奈ちゃんに
「なんだかすごい友達できたね」
と言われて、苦笑せざるを得なかった。