【学パロ】好きです。だけど、ごめんなさい。【d!】【zm】 (ページ4)

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昼休み、お弁当を持って優奈と屋上へ。

この高校、屋上行っても怒られないんだ、なんて
思いながら優奈と弁当箱を開ける。

優奈とお弁当を食べながら、優奈の今後について
話し合う。

優「…でね、この前、〇〇の話したら、ゾムくん
　いっぱい笑ってくれてたから、今度一緒に
　映画見に遊びに行こうかなって」

　『そうなんだ…!!』

そこで、ふと優奈が箸を止めて、私に聞いてくる。

優「Aちゃん、いつもいっぱい私の相談
　聞いてくれるけど、Aちゃんは好きな
　人とかいないの？」

　『…私？私は、いるよ』

優「えっ、そうなんだ!!じゃあいつも私
　ばっかり話してるから今日はAちゃん
　の好きな人の話聞かせてよ!!」

　『…いいよ』

そうして私は話しはじめた。

優奈ちゃんには誰かを悟られない様に、

私の気持ちを吐き出す様に。

　『…私ね、その人の事がずっと前から好きで、
　ずっとずっとその背中に憧れて、
　追いかけてたの。可愛くなる努力もしたの。
　でも、この恋は叶わないの』

優「どうして？」

　『彼の事が好きな、もっと素敵な人がいるから。
　私には敵わないくらいとっても可愛くて、
　それでいて、優しくて。
　きっと彼は私よりその子の方を好きになるの。
　私はきっと、彼の中では親友くらい。

　 …それにね、私のこの恋は叶っちゃだめだから。
　私なんかが、彼と幸せになっちゃだめなの。』

優「そんなこと無い!!」

ふいに、優奈ちゃんが叫んだ。

優「絶対にそんなこと無い!!Aちゃんは
　優しいし、可愛いし、絶対その人なんか
　よりAちゃんの方が素敵だよ!!
　それに、Aちゃんよりその人のほうが
　素敵だったとしても、それでも好きな人と
　釣り合わないだなんてそんなこと無いし、
　 Aちゃんしかできない事だってきっと
　たくさんあるから…!!
　だから、Aちゃん、もっと自分に自身
　持って、ね？」

優奈ちゃんは、たくさん励ましの言葉をくれた。
その目は、まっすぐで、まぶしくて。

　『…やっぱり、敵わないなぁ』

優「どうしたの？」

　『ううん、優奈ちゃんみたいな人が彼には
　きっとお似合いなんだろうなー、
　って思って』

優「そう？えへへ、ありがとう。でも、私は
　ゾムくん一筋だから!!」

そんな会話をしていると、チャイムが鳴って、
私達は教室に帰った。