【学パロ】好きです。だけど、ごめんなさい。【d!】【zm】 (ページ23)

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鬱「よかったん？」

　『…え？』

鬱「Aちゃん、ゾムの事好きやったんと
　ちゃうん？」

　『…ううん、いいの。優奈ちゃんとの方が
　ゾムくんも優奈ちゃんも嬉しいだろうから』

鬱「ふーん…？まぁAちゃんが
　ええんやったらええけど」

なんて話をしていると、後ろの方から
「はよ行こ!!」とシャオロンくんの声が
聞こえる。

はーいと軽く返事をして、そっちの方へ向かう。

そこに居たのは、シャオロンくんと、
コネシマくんと、一緒に来た鬱くんと…
顔を布で隠した男の子？

たしかこの子、生徒会室にいたような…

ﾛﾛ「はじめまして〜ロボロです〜」

ｼｬ「ちゃうでA、こいつ心無いホビットやで」

　『心無いほび…？？』

ﾛﾛ「お前は余計な事言わんでええねん!!」

　『賑やかだね…』

鬱「この光景を賑やかの一言で済ませる
　 Aちゃん強」

ﾛﾛ「…まぁ、これから宜しくなAさん。
　ロボロでええよ」

　『うん。ロボロくん、よろしくね』

鬱「てかAちゃん浴衣やん。似合っとるで」

ｼｬ「なんか…儚いな。急に消えそう」

消えそう…は、褒められてるのかな？

なんて考え事をしていると、
シャオロンくん達が出店へと向かって
あるき出す。

私も少し距離をあけてそれについていく。

すると、コネシマくんが私の隣を歩くように
スピードを緩めて、私に耳打ちをする。

ｺﾈ「…さっきみたいな嫌な奴の為にはいい子に
　ならんでええし、嫌やったらちゃんと
　嫌って言えよ」

まぁ、癖ついとるやろうからすぐにやるんは
難しいやろうけど、なんて言いながら、
コネシマくんは私の頭をぽんと軽く撫でた。

鬱「なに話ごとしてるん？」

　『あ…鬱くん』

ｺﾈ「別に世間話や。そうでなくともお前には
　関係ない事やし」

鬱「ふーん…まぁええわ。あ、そうや
　 Aちゃん。さっきそこでわたがしの
　屋台見つけてんけど一緒に行かん？」

　『あ、えと…』

コネシマくんがひとりになると思い、
コネシマくんの方を見ると、彼は
「ええよ、行ってき」と私の背中を
優しく押した。