【自由への旅路】The Fateful Enncounter 1 【企画小説】 (ページ6)

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【殲滅】茜沢庵と時守東の場合【概要】ページ6

カルト十六歳、庵さん十七歳、東さん十九歳。今から八年前の話。

・概要
カルトは中尉。
この年にしては高めの階級で、上司からも高い能力を認められる実力者。
しかし若すぎるために、歳が比較的近い先達からの風当たりは強く、軋轢が生まれていた。
それを多少なりとも緩和するため、当時の上司である獣忌殲滅部隊隊長の父から、士官候補生の筆記関係がてんでダメな庵さんと戦闘が全くダメな東さんの指導を任せられる。
(若い先達にとって、そんな後輩の指導を任せられるのは重りを括り付けられたもの。そんな物を任されてあいつざまあねえなという思考に誘導するため)
カルトは特に何も思うことなく了承。指導の日々が始まる。
期間は一年。二人が士官候補生を卒業し、しかるべき部隊に配属されるまで。

鉛筆を粉砕してしまう庵さんには、知り合いの工房に特注の鉛筆を作らせ渡し、工房を紹介。その上で本を用い補講を行う。
東さんは、まず体力の上限をテストし、吐くぎりぎりまでそこら辺を走らせる体力づくりを行わせる。メニューを作成し毎日こなすよう指導。体力が程々についたら、乏しい体力でも扱える武器や戦闘方法を紹介し、指導。
各々の苦手分野を人並みにするまではとりあえず、得意分野はあまりやる必要がないだろうと、庵さんに補講を行う横で東さんを走らせると言う暴挙(？)に。
一週間に一回は逆にして、庵さんに戦闘訓練、東さんに座学の指導。

……みたいな……感じかなあと。
青春ドラマみたいになんやかんやあって二人の秘密を知るのでしょうか。

・その他
庵さん、以前の短編集の入隊当時の話で「抗議の最中に何度も鉛筆を粉砕するので周りも集中できない」という描写があったような気がするのですが、周囲の集中を乱すと言う事で講義から締め出されている可能性も無きにしにもあらず……それじゃあ今まで碌に座学受けれてないんじゃないかな、と……ｳｯｲｵﾘｻﾝ。その場合カルトが補講で一番最初から座学をします！！
東さんには恨まれてそう……？イメージ的に、夕方、全ての講義が終わった鍛錬場の片隅で、片や簡易的な机を広げ座って勉強をする二人、片や鍛錬場を体力が尽きるまで走らされる一人と言う……ｳｯｱｽﾞﾏｻﾝ。