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氷の女王3 ページ18

本当にそうなのか? という問いが喉元まで込み上げてきたが、なんとか口には出さず、眼鏡は黙りこくって様子を見た。
凍った空気を破砕するように、顎髭がかっかっと笑う。
「ということはおじさんたちもお友達ということかい?」
「はい」
「そりゃ残念だ」
おどけた調子の顎髭に眼鏡が呆れる。
「何が残念なんだ。普段のお前なら『こんな美人さんとお近づきになれるとは光栄なことだ』とでも言うところだろう」
「くっくっくっ、君もよくよく僕を理解しているねぇ。いやぁ、口説けないかと思って」
「馬鹿なのか」
「馬鹿はひどいなぁ」
いい年こいて若い女性を口説く気だったらしいおませな顎髭に、眼鏡はいつも通りスパイスの効いた言葉をかける。
ふふふ、と微笑ましくも、どこか妖しげに歌手が笑った。
「私はそんな簡単な女じゃありませんことよ?」
「おっ、そんなこと言われるとおじさん燃えてきちゃうなぁ」
「冗談は顔だけにしておけ」
「三十年来の友人にそれはひどいと思うな」

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作者名:九JACK | 作成日時:2019年10月25日 13時

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