Narr 自覚のない【ズィーベン】 (ページ22)

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Unconscious ページ22

…胸騒ぎがする

少し早い昼飯を買いに行こうとした時、薮に捕まって皆の分の買い出しを頼まれたから出てきたけど

hk「…なんだ、この胸騒ぎは」

何か良くないことが起きてんだよな

はぁ…

hk「5人分とか重いんだよ!!」

しかも徒歩で来ちゃったし!!

とにかく近道をして帰ろう

近道は…この道だ

少し暗いけど構わない

しばらく歩いていると前から来た男と肩がぶつかった

hk「あ…すいません」

相手は会釈もせずに去る

…なんだアイツ

首を傾げながらも進んでいると出口が見えた

早く帰らないと薮が…

hk「…え？」

だけど、その近くで誰かが倒れているのが見えた

俺は恐る恐る近寄る

hk「おい…知念⁉︎」

倒れていたのは知念

背中から血を流しており、俺の呼びかけに反応しない

hk「救急車…」

俺は急いで救急車を呼ぼうとスマホを手に取る

その時、頭に鈍い痛みが走った

あまりの痛みにスマホを落とす

『【白蛇】さんからの依頼だ』

hk「【白蛇】…？」

スマホからは声が聞こえる

殴った奴はもういないみたい

俺は這いずってスマホに近づくけど、頭がガンガン痛む

hk「救急車…2台…。

刺された人と…殴られた…場所、は…」

俺はそこまで言って意識を手放した