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1-1.こんにちは、雷門中学校 ページ1

■転校



「──おかえりなさい。」


 優しい声で出迎えてくれたのは、東京にいるはずの祖母だった。
 学校を終えて家に帰ると、いつもの母と祖母がリビングでテーブルを囲んで座っていた。祖母とは夏休みなどの長期休みで里帰りする時や、お正月にクリスマスの行事ごとにしか会えないため、まさかこんな時期会えるなど思ってもいなかった。


「おばあちゃん、何でここにいるの?」

「お母さんから話すわね。」


 驚きつつも嬉しさの混じった声で質問すると、その問いに対する答えは母から聞かされる。どうやら、先日祖父が亡くなり祖母が一人身になったために両親は祖母に一緒に暮らすことを提案していたようだ。そして今回祖母が家に来ていたのは、Yesの返事を伝えに来たとのことだった。


「ただ、一つ条件があってね───」



.



.



.



「AAです。宜しくお願いします。」


 祖母と一緒に暮らすことの条件は「祖母の家」に住むことだった。両親はそれを了承しており、私も転校を許可すれば、とのことで雷門への転校が決まり、今日から私は晴れて東京デビューというわけだが、空席が二つあるのは何故だろう。一つは私の席だろうが、もう一つの席は誰かが欠席しているのか否か。


「Aの席は松風の隣だ。松風」

「あっ!はいはい!俺が松風です!」


 軽く自己紹介を済ませ、元気に返事してくれた松風くんの隣の空席に座る。するとさっそく「俺、松風天馬っていうんだ。Aさんはサッカー好き?」と聴かれ、普通と一言で返した。
 先生からHR終了が告げられ、松風くんを含め数人が私の周りに集まった。







「さっきの聞こえなかったんだけど、サッカー好きだよね!?」


 松風くんからもはや確定されている言葉が。すると横から力強く「ちょっと!」という女の子の声が耳許で。青みがかった髪の毛はとても綺麗で手入れしていることよく分かる。その女の子の横には、小学生ぐらいのやけに小さい男子が。…中学生なのだろうか。


「天馬!それは失礼でしょ!」


 どうやら彼女は空野葵、横にいた彼は西園信介というらしい。全員サッカー部らしく驚きを隠せない。スポーツに関してはほぼ皆無の私だが、雷門中サッカー部が全国的に強いということ位は知っている。


「Aさん、一回でいいからサッカー部観にこない?」


 冗談か本気か分からずにいた時、目の端に紫色のマントの様なものが目に入った気がした。





next.

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作品ジャンル:アニメ
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キノミ(プロフ) - またさん» ありがとうございます。これからも精進します。 (2019年10月4日 23時) (レス) id: ea7628b436 (このIDを非表示/違反報告)
また - がんば! (2019年10月3日 21時) (レス) id: 82a02452cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キノミ | 作成日時:2019年10月3日 0時

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