Two's company (ページ6)

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苦しくて、嫌な気持ちで溢れかえった俺の目からは涙が出ていた

ご飯中なのに、

平野さんと一緒に居るのに、

迷惑掛けちゃう、うざがられちゃう、

そう思って、

急いで涙を拭って

廉「ごめっ、なさっ…、」

謝ろうとした、

すると、平野さんが

紫「どうしたの？話せるなら、いくらでも話聞いてあげるよ？

　話せる？」

俺の頭を優しく撫でながら、そう問いかける平野さん

話せない、話せるわけない、

自分の醜さに泣いてるなんて、

言えっこない、

そう思って、俺は、ふるふると首を振る

紫「そっか、まぁ、なにかあったことは変わりねぇし、話せるって思ったら、いつでも話して？」

そう優しく言ってくれる平野さんにまた涙が溢れそうになる

でも、ぐっとこらえ、

涙を引っ込めた

廉「ありがとう、ございます、」

そう言うと、「いいえ」って言って微笑み、弁当を食べ始める平野さん

俺はこんな1軍様に会ったことはない

一番下の存在の俺にでも優しくしてくれる、

仲良くはなりたい、

だけど…、

過去に縛られ過ぎって言われたんやけどなぁ

気にしてまうもんは、気にしてまうもん…

はぁ、いつになったら

この深い暗い闇の底から抜け出せるんやろ…

そんなことを考えながら、俺も弁当を食べる

食べ終わり、弁当を片付け、立ち上がる

平野さんも食べ終わったらしくて、弁当を片付けて立ち上がる

紫「あ、そうだ！！校舎の案内してよ！！まだ、時間あるし！！」

…そう言えば、なんか、授業中に頼まれてたわ、

校舎案内

そうして、俺は時間が許す限り、校舎内を案内した

周りからの視線がきつくて、

逃げだしそうになったけど、

なんとか、頑張って、案内を終えた

紫「ありがとうな！！案内！！ま、覚えてないかもだから、一緒に行動しような！」

そう笑顔で言う

…嬉しい、そんな気持ちが出てくると同時に

1人になりたい、人と関わりたくない

という、いつもと同じ感情が俺の脳内を支配する

自分の脳内の気持ちを無視して、

一番最初に感じた、嬉しい、という気持ちに集中させた

そして、俺はこくんと頷いた

昼休みが終わる前の予鈴が鳴り響く

俺らは急いで教室に戻って、

掃除場所へと向かった