Two's company (ページ47)

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紫耀くんが作ってくれたご飯は、

俺の好きなハンバーグ

少し心をウキウキさせながら、

ハンバーグを切り、

一口、パクッと、口に運ぶ

廉「んっ、」

紫「ど、どぉ？」

心配そうに見つめてくる紫耀くん

答えはもちろん、

廉「うまい…！」

驚くほどおいしかった

お母さんの作ってくれてたハンバーグと並ぶぐらい

美味しかった

料理得意なんや、

あ、そっか、家のお手伝いしとったから、

俺の、美味しいと言葉を聞いて、

ホッと、肩をなでおろす紫耀くん

紫「良かったぁ！上手くできてたんだ！
　廉って、ハンバーグ好き？」

廉「おん、好き。お母さんの作ってくれたハンバーグが大好きやった、

　紫耀くんのハンバーグ、お母さんのハンバーグばりに、美味い、」

紫「ほんとに！？うそ、超嬉しい！！！」

俺が、そう言うと、

目をキラキラ輝かせて、嬉しそうな瞳で

俺を見る紫耀くん

そして、ご機嫌そうに、

ハンバーグを切り、紫耀くんも

ハンバーグを口にほおばる

紫「ん～！我ながら美味いわ！」

目を閉じ、ハンバーグの味にをしっかり味わって、

幸せそうにそう言う紫耀くん

思わず、頬が緩んでしまう

紫耀くんと一緒に居ると、

なんか、すごい、笑顔になれる

なんて思いながら、

俺らはあっという間に完食した

あ、そや、紫耀くんって帰らへんのかな？

廉「紫耀くん、帰らんくて、大丈夫、なん…？」

紫「あぁ、そのことについてなんだけど、

　今日、泊めてくれないか？

　廉のことが、心配だし、

　今更帰れないし、(笑)」

困ったように笑う紫耀くん

廉「あぁ、別に、ええよ…

　わざわざごめんな、もう、４年経ってんねんから、
　忘れればええことなんに、」

そう言い、顔を俯かせる

ほんま、なんで忘れられへんのやろ、

こんな自分が嫌になる

今でもまだ恨んで、過去を忘れられん

なんてさ、

紫「忘れられないのは、仕方ない事なんじゃない？

　それだけ、廉が苦しんだ証拠だよ。」

真剣な瞳で、それかつ、暖かい瞳で、

俺にそう言う紫耀くん

俺をしっかりと受け止めてくれる紫耀くんの優しさに

また涙が溢れる

紫「泣くなよ～(笑) ほら、瞼冷やそ。」

俺の涙を拭って、保冷剤をくるんだ、タオルを渡してくれる紫耀くん

そんな優しい紫耀くんに

また胸が小さく鳴った