Two's company (ページ4)

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紫「一緒にご飯食べよ」

急に腕を掴まれ、急に言われた言葉

…？俺、今、1軍様の平野さんに、ご飯食べよって言われた？

聞き間違いか？

やって、俺は、階級で言うと一番下の存在

一番上な存在な平野さんにご飯を誘われるわけがない

そんなことを考え、俺がなんも言わんかったら、

紫「ん？ご飯、一緒食べたくない？」

そう聞かれた、

食べたくないっていうか…

なんていうか…

とにかく、俺は1人になりたい、

人と関わりたくない、仲良くなるのが

怖い＿＿＿＿＿

廉「あ、えっと…、」

なんて答えたらいいのか分からんくて、
言葉を詰まらせとると、

紫「ん～。じゃあ、俺と一緒に食べるの嫌？」

そう聞かれた、

嫌ではない、ないけど…

でも断れん、

廉「嫌じゃ、ない、です…」

そう答えた

紫「じゃあ、一緒食べような！！」

そう言って、俺の腕を引っ張り、歩き始める

平野さんのことだから、人がいっぱい居るとこに行くんやろうな、

なるべく、人が居ないとこに居たい、のになぁ…

びくびく怯えて、なにも言えん自分も嫌い

俺は、自分に好きなところが１つもない

作りたいとは思うけど、どうしても、自分の嫌なとこしか見つけられなくて…

平野さんは、食堂とか、人がいっぱい居るとこに行くんかと思っていたら

廉「…え、」

平野さんが来た場所は、俺が好みとする

誰も居なくて、薄暗い、校舎裏やった

なんでや、？

紫「あ、嫌だった？廉、なんか、目立つの嫌そうだったから、
　人がたくさんいる食堂より、
　この薄暗くて、誰も居ない、校舎裏を好むかなって思ったんだけど、」

そう言い、困ったように笑う平野さん

なんで、分かったん…？

目立ちたくないこと、

俺が好む場所、

自分の好む場所より、俺の好む場所を選んでくれた平野さんの優しさに触れ、

胸が苦しくなった

廉「いやや、ないです。むしろ、校舎裏、好き、です…」

途切れ途切れになりながらも、
頑張って自分の気持ちを伝えた

すると平野さんは微笑んで

紫「そっか、良かった！！じゃあ、食べよ！」

平野さんは俺の腕から手を離し、腰を下ろす

俺も少し離れたところに腰を下ろす

弁当を広げて食べようとすると、

紫「えぇ！？それ、廉の手作り！？すげぇじゃん！！」

俺の弁当を覗き、驚く平野さん

廉「あ、はい、手作りです、ありがとう、ございます」

そう言うと平野さんは、俺の顔を覗き込んで

いきなり、

紫「ほら、廉も笑って？廉には笑顔が一番似合ってると思う」

って言ってきた