「俺が超能力なんて使えるわけ…2」by疾風ディフェンダーさん ページ19
「僕の能力はテレパスっていってね、全く口を開かなくても相手と話せるんだけど、」
訂正。話してなかった。脳に直接響く。授業これでやられたら寝れないじゃん、と一瞬思った。
「すげーなアフロディ!」
「これなら相手チームにばれないように指示を出せるな…」
「ね?便利でしょ?」
「(ねぇ、風丸くん、)」
脳にアフロディの声が響く。円堂たちと話している所からみると、俺だけにおくってるようだ。
「(もしかしてさ、昔、オチバ、って名前じゃなかった?)」
「(オチバ?)」
「(そう。らくよう(落葉)って書いてオチバ。)」
ズキ、と痛みが増す。何かが脳内に流れ込んでくる。
「(逃げて!―――君!)」
「(君を実験体Z-1000号としたいんだよ。)」
「(ちょーのーりょくってね、便利なんだよ!)」
「(俺、椎菜ってんだ!外では真一、っって使ってっけどさ!)」
色々なことが脳に入ってくる。多分これがさっき半田が言っていた実験、なのだろう。
「…る? か…る?風丸?」
「!!」
円堂が不安そうに下から覗き込んでいた。
「大丈夫か?」
「っ…あぁ。」
「風丸、なんか思い出した?」
「よくわかんないんだけど…俺が実験体かなんかにされて…」
「そこまで思い出せたら上等だ!」
半田が笑って言う。
「じゃ、あの的、ぶち抜いてみてよ!」
えとたしかぶち抜く時は…と考える。あ、と思い出して弾になりそうなものを拾う。
どんぐりでいいか。どんぐりを軽く投げて落ちてきたどんぐりに触る。数秒後、どんぐりは俺が触ったところから空気を噴射して飛んでいった。的のど真ん中をぶち抜く。指をくい、と曲げると、どんぐりは俺のもとへ帰ってきた。
「ね?超能力つかかえるでしょ?」
第8話「俺が能力なんか使えるわけ…」
「アツヤが女子な訳…ないよねっ☆」by吹雪ちゃん→←「俺が超能力なんて使えるわけ…」by疾風ディフェンダーさん
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作者名:minatsu(しけりえ) | 作成日時:2012年1月2日 10時