占いツクール
検索窓
今日:7 hit、昨日:99 hit、合計:49,904 hit

No.3:秘密 ページ3

それから俺たちは随分と長い時間、たわいもない話をし続けた。



俺の兄弟子、獪岳のこと。じいちゃんが今日も厳しかったこと。

昨日の食後の甘味が美味しかったこと。


Aちゃんは俺のどうでもいいような話にも相槌を打ち、時には笑ってくれた。



…ちょっと期待していたけれど、今日もAちゃんは自分の話をしてくれなかった。


それが不満、というわけではないが、好きな子の話はやはりいっぱい聞きたいものである。



彼女が普段何をしているか、どんなものを好きか。


Aちゃんのことを聞くと、彼女は少しだけ困った顔になって、その後彼女の心音は霧に覆い隠される。

だから聞くのを止める。


いつか話してくれるかな。




それでも、彼女と過ごす時間は楽しくてあっという間で、いつしか生活の一部になっていた。


Aちゃんと話していると不思議と時間を忘れてしまう。

気がつけば月は消え、もう少しで日が昇りそうだった。


『…』

Aちゃんから少し焦った音が聞こえてくる。


鬼は日光を浴びると灰になってしまうから彼女はこのまま外にいてはいけなかった。



Aちゃんは自分が鬼だということを隠している。

鬼だと拒絶されるのが怖いから、だろう。多分。



だからきっと言えずにいるんだろう。

夜にしか会えない人、となれば普通の鬼殺隊員なら鬼ではないかと疑われるから。



だから俺から切り出す。

「うっし、そろそろ準備しなきゃな〜。今日、朝食当番なんだ、俺。
今日もありがとね。Aちゃんとお喋りできて幸せだよ」


『…うん、私も』


そう言ってAちゃんは微笑んでくれた。

No.4:また、→←No.2:ずるい子



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
91人がお気に入り
設定キーワード:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 鬼化
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2020年1月23日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。