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No.19 ページ20

今思えば彼女が泣いた姿なんて見たことがない。


俺みたいに弱音は吐かないし、同い歳くらいにしては大人びた雰囲気がAちゃんにはあり、毅然としていて落ち着いている方だと思う。


俺なんかと違う。

彼女からはたまに何かを隠すような、我慢するような音がする。



でも本当は、Aちゃんはまだ俺と同じ子どもで、それに女の子なんだ。



俺を心配してくれて、俺のために泣いてくれて、それが堪らなく嬉しかった。


釣られて自分も泣けてくる。


「…ごめんよおおお…!!俺のために泣いてくれてありがとう!!俺弱いからすぐ死んじゃいそうだったんだけど、Aちゃんがいたから生き残れたんだよおおお」

『え?』



「夢でAちゃんが励ましてくれたんだ…


『俺が生き残れますように』って」



ひざ枕してもらっていたことと、Aちゃんが何故か夢の中で泣いていたことを隠した形でその時のことを話す。

Aちゃんは一瞬驚いた顔をしたが、すぐにほっとした顔で微笑んでくれた。





Aちゃんの顔は涙でぐちょぐちょだった。



でもこの時見せた笑顔が、きっと1番可愛かった。


あの時の夢とはまた違った、俺が大好きな笑顔だ。




今度は、俺から抱き締めた。


Aちゃんの身体は柔らかくて女の子って感じがして、風に揺られて時折触れる髪の毛からはいい匂いがして。

とても恥ずかしくなって、あまりにも慣れていない抱擁の仕方だったけれど。



Aちゃんは俺の背中に手を回して、優しく撫でてくれていた。

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作成日時:2020年1月23日 15時

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