無口なあの子と嘘 ページ30
Aside
何秒経っても爆発しない…
『止まった…？』
萩原さんが私から離れて爆弾を確認しにいくと
どうやらあと1秒のところでタイマーは止まったらしい
「神崎ちゃん…！！！！」
『わ！ちょっと…』
いきなり成人男性に勢いよく抱きつかれたら
それは誰でもバランスを崩すだろう
私も例外ではなく、電車の走らない線路に押し倒されながら抱きしめられてる形になる
目の前には萩原さん
現実には20秒くらいなんだろうけど、私からしたら2時間ぐらい
抱きつかれていたんじゃないかと思った
「ありがとう神崎ちゃん…！」
『…萩原さんがいてくれたおかげです』
萩原さんがいなかったら、コードを切る勇気なんて出なかった
2人で死ぬより2人で生きたい
幼い頃見たドラマでこんなこと言ってた気がする
あれ、電話
『はい、神崎…「おい神崎！お前今どこにいる！？」
わー松田先輩
後ろから手が伸びてきてスマホが取られた
「あーじんぺーちゃん？神崎ちゃんは爆弾を止めたんだから怒んないで！」
「はあ？てことはハギと同じとこにいんのか！？」
「そーそー！」
「ったく…2人とも怪我は？」
「してなーい！」
「なら良い、今そっち行ってやるよ」
他の人はみんないなくて私と萩原さんの2人きり
「神崎ちゃんさ、」
やばい萩原さんの声のトーンが下がった…
「前も言ったけど！自分のことは大切にして！」
『ごめんなさいありがとうございます』
冷たく返してしまったけど本当は心配してくれたのが嬉しかった
しばらくして松田先輩が来た
「お前らなぁ…とりあえず上がれ」
学生の頃、体育館のステージに上がったときのようにピョンと
勢いをつけて上がる
「やっぱり、神崎ちゃん脚怪我してないでしょ」
は…！そういえばそんな嘘ついてたわ
バレてたか、萩原さんには
萩原さんは解除した爆弾を松田さんに渡して自分もホームに上がった
『脚を怪我したというのは嘘ですけど、萩原さんと一緒に居たかったのは本当ですよ』
萩原さんが固まってしまった
なんだか気恥ずかしくなったので美和子先輩のところにでも行こうとその場を去った
後ろから神崎ちゃん愛してる！！！！！
とか萩原さんが言ってたけど聞こえないフリ
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ゆづ(プロフ) - まみこさん» ありがとうございます！応援してくださるのとっても嬉しいです！ (2022年8月27日 11時) (
レス) id: d3bdbca2fd (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！これからも応援してます！！ (2022年8月26日 16時) (レス) @page38 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ(プロフ) - みるくここあ星人さん» そんな風に言っていただけて嬉しいです！萩原さん推しの方が楽しめる小説にできるように頑張ります！ (2022年8月13日 20時) (レス) id: d3bdbca2fd (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ星人 - 萩推しには最高と作品だ！頑張ってください！！ (2022年8月13日 9時) (レス) @page6 id: 1ef64bcd3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづ | 作成日時：2022年8月12日 19時
