参拾漆 ページ38
Aside
目を開けると、真上には善逸の顔があった
「あ、兄ちゃん起きた?」
「おはよ。なんで俺善逸の膝の上なの?」
俺がそう聞くと善逸はえーーー!!!みたいな顔をしていた
「兄ちゃんが俺の膝に来たんだよ!覚えてないの!?」
めっちゃ可愛かったよ〜〜ってニヤつく善逸。
………不覚。穴があったら入りたい
「もうさっさと何か食べに行こ!寝たら腹減った」
ヤケクソで言うと善逸は照れるなって〜とにやけだした
「…やっぱ今から炭治郎くんのとこ着いていこうかな」
「待ってぇ!?炭治郎のとこ行かないでえぇぇぇ」
と涙目になってあたふたしだした。こういう時は他の人を出すのが1番。
「嘘だよ、早く行こ」
俺がそう声を掛ければうん!と腕を組んで歩き出した
「なんで俺ら腕組んでるの?」
「兄ちゃんが炭治郎のとこ行かないように!!」
冗談だってば。弁解しようと思ったけどめんどくさいので諦めた。
そのまま街を歩いてたらデート中と勘違いされた。解せぬ。
「なんか食べたいものあるか?」
俺がそう聞くと善逸はあれ!!と指さした
その方をみると鰻だった。
「そんじゃ行くか!」
そうして俺らは店に入り、案内された席に着くとうなぎ丼を頼んだ。
楽しみだな〜〜と待っていると善逸に突然こんなことを聞かれた
「あ、あのさ、兄ちゃんって俺と別れた時何してた
の?」
聞いちゃいけないことなのか、と恐る恐る。
「あー、そう言えば話してなかったなぁ」
そう呑気な感じに言えば善逸はホッとした表情をしていた
「…まずは俺が産まれたときの話だ」
俺は産まれてすぐ、名前も付けられずに捨てられた。
それでそこらへんを飛んでいた鷹にどこかに連れ去られた。
それは、鷹の巣があるであろう山奥だった。
そこにはひっそりとおじいさんが暮らしてる家があって、鷹が俺をそこに持っていくとおじいさんは育ててくれた。
おじいさんだけでなく、何故か鷹にも育てられた。
衣食住はおじいさん、狩りの仕方などを鷹に。
だから、幼いながらに戦いには困らなかった
そんな年なら立つのが精一杯だろうって?おじいさんめっちゃ厳しかったから…赤子に覚えさせる事じゃねぇ…
でも、俺が3歳になった時、鷹に首根っこ加えられて前俺が捨てられた場所に戻されたんだ。
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ゆりあ - 毒舌の呼吸面白いですよね (2019年11月10日 22時) (レス) id: 9e007b510e (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート?(プロフ) - しろめしさん、良かったら合作作りませんか? (2019年11月1日 15時) (レス) id: 530ed8cd61 (このIDを非表示/違反報告)
しろめし(プロフ) - 夜空さん» めちゃくちゃ嬉しいお言葉…!!ありがとうございます(´;ω;`) (2019年10月20日 3時) (レス) id: 620c86bcbe (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - すごく面白かったです!!男主の外見美少女なのに中身が頼れる兄みたいな感じのギャップ?がすごくて心奪われました!続きが気になります!更新頑張ってください!! (2019年10月18日 22時) (レス) id: a562a242f3 (このIDを非表示/違反報告)
しろめし(プロフ) - 涙さん» oh......変換にやれました笑、ご報告ありがとうございます! (2019年10月16日 4時) (レス) id: 620c86bcbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろめし | 作成日時:2019年10月10日 1時