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昔の話 ページ11

「乙女」

「、、はい」

「お前は、余計な事はするな。

女で産まれた以上、お前は直哉様の上に行く事は
絶対に無い。

許可を得ず屋敷から出る事は許さない」

「分かりましたお父様」

幼いながらに自分は恵まれていない家庭に産まれたことを理解した。

私がお父様と呼んでいる人と本当の父は違うらしい。

誰も私に何も教えてくれない。

風の噂で聞いたが、人は産まれた日を祝うらしい。
私は今まで祝われた事がないから、全く分からない。

あ、でもお父様は直哉様が御生まれになった日に本家に出向いてるみたいだから、その風習は私に適応されていないだけか。

私は生まれつき強いじゅりょく?を持っているらしいけど、それがなんなのか誰も教えてくれないからよく分からない。

多分今年で6歳だから、一般的には学校?に通い始めるらしいけど、体が弱いらしいので通うのはダメらしい。

「少しでもいいから、屋敷から出てみたいなあ」

なんとなくそう思ってしまう。

お父様は私の事が嫌いみたいだし、お母様も私の事が嫌いみたい。

ずっと同じ部屋に居て、お父様とお母様に会うことはほぼ無い。

でも3日に1回お父様が私に念を押してくる。

「家から出るな、余計な事はするな。」

ずっと言われてるから自分はやってはいけないんだって思ってしまってる。


「わーお、本当に匿われてる」


「?!」

振り返ると、黒い服を着た男の人が立っていた。

怖い、どうしよう。

私はただでさえ嫌われているのに、人を入れたなんてバレたら、もっともっと嫌われちゃう。

「君さ、ちょっと屋敷から出てみたくない?」

「あの、何方ですか、?私、あの、この部屋から出てはいけなくて、」

「で、君は?」

「え?」

「出たくないの?それならいいけど」

「いや、そういう訳では」

「出たいなら、僕と来なよ。

ちょっと出るだけ、バレないって。」

「もし、バレたらっ」

「そしたら、抵抗すればいい。

君、強いんだから。」

お兄さんは、ニコニコしながら手を差し伸べてくる

私は、どうしても、すがりたくなった。

外に出てみたかった。

世界を広げたかった。

手を、握ってしまった。この世界から出たかった。



「僕の名前は五条悟。

すっごく強いから、僕がいる時は安心してくれていいよ」

五条悟

それが私の世界を変えた人間の名前だった

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- 魔虚羅調伏してほしい!です! (2021年4月14日 18時) (レス) id: 3cf3b65fa5 (このIDを非表示/違反報告)
よも‥ぎ食べたい - 初コメ失礼します!面白いです!更新頑張ってください! (2021年4月11日 1時) (レス) id: d5b7ff9b70 (このIDを非表示/違反報告)
魔法少女(プロフ) - すみませんプスメラ様ですね、誤字をしてしました (2021年3月9日 18時) (レス) id: 305b61764a (このIDを非表示/違反報告)
魔法少女(プロフ) - プスメラさん» プテラさん、ご拝読ありがとうございます。○○オチにするつもりはありませんが、色んな方が好きな様に解釈できる様に作成していくつもりなので、続きをぜひ楽しみにしていてください!応援ありがとうございます! (2021年3月9日 18時) (レス) id: 305b61764a (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 魔法少女さん初めまして、この小説は五条悟オチか?できれば五条悟オチにお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年3月9日 18時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:踏まれ蛾 | 作成日時:2021年2月16日 14時

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