伊 ページ9
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〈伊之助〉
「おい、A。これ、なんて読む。」
〔どれどれ。あー、これはですね…〕
Aの屋敷に来てから、数週間経った。
Aは、俺達にウマいメシをくれて、温かいお風呂とやらに入れてくれ、読み書きも教えてくれた。
最初はめんどくせー女と思ったが、Aは信用できるやつだ。
何より、Aといるとほわほわする。
よくわかんねーが、ほわほわするんだ。
きもちいい。
もんいつは、Aといるとキレる。
「お前が美少女フェイスなのは知ってるけど許さん!大体、近づきすぎだから!」
「いーなー!野生児!俺も読み書き教わろうかなー!あーあー!」
「俺は恋の手解きでも受けようかしら?!」
と、うぜーくらい騒ぐ。
でも、Aが教えてくれたから。
〔伊之助くん、何でもかんでも手を出しちゃいけませんよ。まずは、相手の話を聞くこと。〕
〔そして、わかってあげることです。〕
「相手のことなんてわかんねーだろ。」
〔んー、分からないけど、分かってあげようとすることが大事ですよ。〕
そう言って、Aは俺の頭を撫でた。
炭治郎にされるとムカつくけど、Aにされるとやっぱりほわほわしたきもちになる。
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夢世_yumese_(プロフ) - オリジナルフラグ外しましょう! 違反報告される場合があります。 (2020年2月10日 16時) (レス) id: 093bdce514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和 | 作成日時:2020年2月10日 0時