炭 ページ7
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〈炭治郎〉
隠の人に連れられ、やってきた。
辺り一面が、藤の花で囲まれている。
いいにおいだ。
女隠「それにしても、華未様は今日もお美しかったわ。華屋敷に来られるなんて、夢みたいだし。」
隠「そうだな。あのお方は一際目立っているし、オーラが違う。なのに、隠の俺達にまで優しく声をかけてくれる。」
女隠「誰もが憧れる、柱だからね。」
そうなのか。
確かにとても綺麗な人だった。
隠の人達の話を聞くと、華柱さんは誰よりも強く、また自由自在に技を操ることができるらしい。
そして、柱の中でも気さくで優しく、位など気にせず話してくれることから人気も高い、と。
とりあえず、安心していいのかもしれない。
戦いで俺はもうボロボロだ。
俺だけじゃなく、きっと善逸も伊之助も。
お館様も言っていた。強くなれ、と。
華柱さんから色々なことを教わって、俺は強くならないといけない。そして、必ず。
禰豆子を人間に戻し、鬼舞辻を倒す。
隠「ほら、着いたぞ。ここからはお前だけで行け。いいか、くれぐれも華未様に無礼をするなよ。」
女隠「そうよ、そんなことしたら今度はタダじゃ済まないからね。」
〔あれ、意外と早かったですね。〕
〔こちらまで運んでくれて、どうもありがとうございました。〕
隠・女隠「い、いえいえ。そんな。こちらこそ、華屋敷に来られるなんて、光栄でした!」
〔良かったら、お茶でも飲んでいきますか?〕
隠・女隠「そ、そんな!大丈夫ですので!」
隠の人達はそう言って、そそくさと帰っていった。凄い速さだった。
そして、Aさんからは凄く優しい匂いがした。心から安心できるような、何か。
〔あ、今、安心できる匂いだな、と思いましたね。女性の匂いを嗅ぐだなんて、破廉恥ですよ。〕
Aさんが悪戯っぽく笑う。
「い、いや!!俺はその、元から…鼻がよくて。その、わざとじゃないんです。」
〔あはは、冗談ですよ。〕
〔なんか緊張しているようだったので。〕
お仲間は既に着いていらして、お部屋でぐっすりと寝てますよ。と言われ、連れられたのは大きな部屋だった。
(Aさん、優しい人だったな。)
(きっと善逸は美人だの喜ぶんだろうな。)
入るなり、ふかふかのベッドに寝かされ、その気持ちよさと疲れからかすぐ寝てしまった。
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夢世_yumese_(プロフ) - オリジナルフラグ外しましょう! 違反報告される場合があります。 (2020年2月10日 16時) (レス) id: 093bdce514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和 | 作成日時:2020年2月10日 0時