※※とんでもないことを企てられていた話／グリル、マルク、マホロア ページ40
あきれかえるほど平和……なはずのプププランド。
大きな木陰でとある三人組が座って話をしていた。
その三人組とはタイトル通りグリル、マルク、マホロアの三人なのだが……やれ首輪だの、やれ檻だのと、会話の内容がどこか歪んでいた。
主にグリルとマルクの間で話が盛り上がっており、マホロアは一点を凝視していた。
そして二人が会話に加わらない彼を不思議に思わないはずがなく、どこを見ているのかと視線を向ける。
「閉ジ込メたいナァッテ」
「あー、あの子ね」
三人の視線が交錯する地点には一人の少女。
りんごがたくさん入った紙袋を抱えて歩いていて重そうだが、顔が緩みっぱなしであった。
少女の足が楽しそうに弾んだ時、ふと思い出したかのようにグリルが他の二人に尋ねた。
「そう、前から聞きたかったことがあったんだよ。あの子を閉じ込める方法についてだけど、キミ達も手足もいで逃げられないようにする派？」
「ウワ、急にブッソウなコト言わないデヨ……ウーン、イゾンさせて離れたくナイって思わせる派ダネ。ドコマデも従順ジャナイト」
「ボクは反抗的でもいいのサ。どう足掻いても逃げられないってのに逃げようとするのがそそるんだよ」
「ヘー、ヤッパリそれぞれ違ウんダネェ」
納得の色を含むマホロアの声に少女が気づき彼らの方へ顔を向ける。
と、それまで浮かべていた笑みが抜け落ちて顔色を失い、すぐにその場から逃げ出した。
その際に抱えていた紙袋を落としてりんごが辺りに散らばったが気にも留めない様子だ。
「ナァンカ反応オカシイんダケド？」
「あー……もしかしたらこの前腕取ろうとしたからかも」
「オマエ、もうちょっと我慢できないのかよ。抜け駆けは禁止だって言ったのは誰だったっけな？」
「ヘヘ、ゴメンって」
笑い声を漏らして話す内容がむごたらしいが、それを指摘できる人物はここにはいなかった。
少女の姿が完全に見えなくなった頃、示し合わせたかのように
「ま、どうせいずれはこうする予定だったし、丁度いいね」
「先に捕まえたヤツな」
「モチロン妨害はアリダヨネェ？」
そして三人は同時に動き出した。
……しばらくして、どこからともなく少女の悲鳴が響いたという。
※好き勝手してる女子会の話／女の子→←また好きになっていく話／メタナイト卿
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東方&カービィラブ - 初めまして。全て読ませていただきましたが、どのお話もとても素敵でした！更新頑張ってください！これからも応援させていただきます！ (2018年8月28日 17時) (
レス) id: 17342e30fb (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - おとうふさん» ありがとうございます！これからも思いついたままに書いていくので、どうかお付き合いください。 (2018年8月5日 22時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
おとうふ - コメント失礼します！この小説を一通り読みました。それぞれのキャラクターを原作通りに表現できていて読んでてとても面白かったです！これからの更新楽しみにしてます！！ (2018年8月5日 19時) (レス) id: 656bcd2590 (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - さうざん(菜っ葉)さん» ありがとうございます！大分自分の解釈や妄想も入っていますが、そう感じていただけていると安心しました。 (2018年7月30日 21時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - いきなりのコメント失礼します。作者様のお話を全て読ませていただきました。どれも原作通りのキャラクターで、文章がとても細かく表現されていて、読みやすかったです。これからも更新頑張ってください！長文失礼しました。 (2018年7月29日 18時) (レス) id: 883b22f60a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆打 | 作成日時：2018年7月9日 23時
