影響を受けていた話／ドロッチェ ページ35
「はあ！？ 今度は黒いハート型の宝石を狙いに行くって！？」
「団長が、行くと……」
「お前も早く準備するッチュ」
チューリン達が私の声に驚き蜘蛛の子を散らすように離れていったが、気にせずドクの反応を伺う。
「ワシらに反対意見を言われてもな」
的確なドクからの突っ込みにむぅっと言葉が詰まって羞恥が生まれる。
それは徐々に怒りに変わり、ぶつけるために団長のいる部屋へ足を進めた。
「団長！」
扉を勢いよく開けると、団長の顔が真っ白になっていた。
「だっだっ団長！？ どうしたんですか！」
「ん？ Aか。見ての通りフェイスマスクだ。手軽に保湿ができていいぞ」
「パックかい！ 何か体調でも悪いのかって思っちゃいましたよ……」
そういえば団長は乾燥肌だったっけ。
ネズミにもつけられるパックがあったことに驚く。
それでどうしたのか、と目で問われて用件を思い出して眉間に皺が寄った。
「「大いなる力」のお宝を探しに行った時のことを忘れたんですか？ 宝箱の中に入ってた黒い星の変なヤツに取り憑かれちゃいましたよね」
「フッ、だが男にはロマンというものがある。ヤバそうなニオイがするお宝ほどぜひともいただかねばならないのだ」
「あーと、ほら……たぶんヌメヌメでいっぱいですよ！」
「お前が「たぶん」なんて不確定な言葉を使うハズがない。それとも……オレに盗めないお宝があるとでも？」
色々と理由を立ててみるものの、どれも効き目がない。
捻り出した嘘も易々と打ち破られてしまい、それどころか余計に自信を持たせてしまう始末。
キリッとした目で私を見据える団長だけど……パックしてるからイマイチかっこよさがない。
「それに今回もカービィに手伝ってもらう」
カービィにはあるお宝を集めるのを手伝ってもらったこともある。
「他人に頼んで盗賊って言えるんですか？」って聞いたら目を逸らされたのを覚えている。
「……危ないお宝だったら、引っ張ってでも連れ出しますからね」
私がまだ反対している様子を見て、カービィも一緒だったら大丈夫だろう、と納得するのを知っていて団長はああ言ったのだ。
どうやら折れる様子もサラサラ無いようだから、こちらが飲み込むしかないだろう。
団長にはあんなに危そうだからやめろと言った反面、ワクワクしている自分もいる。
トレジャーハントにスリルを求めて始めているなんて、だいぶ毒されていると言うべきなのか。
楽しく遅刻する話／リック、カイン、クー：�、�←台無しにする話／メタナイト卿：��
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東方&カービィラブ - 初めまして。全て読ませていただきましたが、どのお話もとても素敵でした！更新頑張ってください！これからも応援させていただきます！ (2018年8月28日 17時) (
レス) id: 17342e30fb (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - おとうふさん» ありがとうございます！これからも思いついたままに書いていくので、どうかお付き合いください。 (2018年8月5日 22時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
おとうふ - コメント失礼します！この小説を一通り読みました。それぞれのキャラクターを原作通りに表現できていて読んでてとても面白かったです！これからの更新楽しみにしてます！！ (2018年8月5日 19時) (レス) id: 656bcd2590 (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - さうざん(菜っ葉)さん» ありがとうございます！大分自分の解釈や妄想も入っていますが、そう感じていただけていると安心しました。 (2018年7月30日 21時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - いきなりのコメント失礼します。作者様のお話を全て読ませていただきました。どれも原作通りのキャラクターで、文章がとても細かく表現されていて、読みやすかったです。これからも更新頑張ってください！長文失礼しました。 (2018年7月29日 18時) (レス) id: 883b22f60a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆打 | 作成日時：2018年7月9日 23時
