※妙案を思いつく話／シャドーカービィ：�� ページ25
「へぇ……じゃあ抱いてる気持ちとかも違うの？」
「ぼくたちが生まれたときには向こうのぼくたちが持ってる感情の一部がそのまま反映されるよ。でも向こうが新しい気持ちを持ったときには、合わせ鏡みたいに何倍にも増幅されたり、逆にその気持ちを持たなかったりするんだ」
Aはぼくの話を感心したように聞いている。
出来事や場所の名前は知っているようだけれど、ぼくたち鏡の住人については知らないこともあるみたい。
まるで世界の形だけを見てきたようだ。
やっぱり表のぼくから聞いてたのかな。
そう思って尋ねてみたんだけれど、Aには何も言っていなかったそうだ。
「鏡の国に行きたい！」って言い出したのも彼女からだったって。
……別世界から来たのなら、表の世界のことも少しも知らなかったはずだ。
ましてや鏡の国があるだなんて思いも寄らないだろう。
なのに、ぼくたちの存在を知っていた。
最初はどうして知っているのかな？ という疑問からだった。
好奇心は尽きなかった。
それが興味に変わって、もっと彼女を知りたくなっていくのに時間はあんまりかからなかったと思う。
一緒にいればいるほど「Aといたい」って考えるようになってる。
熱っぽくて、たまにきゅっと絞られるようなこの感触が不思議で、探求したくなって、謎を解き明かすために一緒にいて、もっとそう思うようになって……と、ぼくの最近の心はこのループに陥っていた。
そんなある日、また表のぼくが来た。
Aがいないことにがっかりする。
前は嬉しかったのに、最近は三人で遊んでも心がざわつくようになってるから、あんまり喜べないや。
話に興じていた時、唐突に彼は口を開く。
「……シャドーは、Aが好きなの？」
「え？」
尋ねられてしばらく考えた。
Aといたい、と思うようにはなっているけれど、それが「好き」という気持ちなのかどうかは分からない。
ぼくが持ってる好きとはちょっと違うような？ でもしっくりくる気もする。
他の好きな物と比べて考えてみることにする。
ぼくの好きなこと……例えば、食べ物を食べること。イタズラをすること。
二つとも、やると幸せになって楽しくなるんだ。
じゃあAとは？
一緒にいると幸せで、話をするのが楽しい。
……なんだ、だったら同じじゃないか。ぼく、Aが好きなんだ。
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東方&カービィラブ - 初めまして。全て読ませていただきましたが、どのお話もとても素敵でした！更新頑張ってください！これからも応援させていただきます！ (2018年8月28日 17時) (
レス) id: 17342e30fb (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - おとうふさん» ありがとうございます！これからも思いついたままに書いていくので、どうかお付き合いください。 (2018年8月5日 22時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
おとうふ - コメント失礼します！この小説を一通り読みました。それぞれのキャラクターを原作通りに表現できていて読んでてとても面白かったです！これからの更新楽しみにしてます！！ (2018年8月5日 19時) (レス) id: 656bcd2590 (このIDを非表示/違反報告)
豆打(プロフ) - さうざん(菜っ葉)さん» ありがとうございます！大分自分の解釈や妄想も入っていますが、そう感じていただけていると安心しました。 (2018年7月30日 21時) (レス) id: b19a68a9b2 (このIDを非表示/違反報告)
さうざん(菜っ葉)(プロフ) - いきなりのコメント失礼します。作者様のお話を全て読ませていただきました。どれも原作通りのキャラクターで、文章がとても細かく表現されていて、読みやすかったです。これからも更新頑張ってください！長文失礼しました。 (2018年7月29日 18時) (レス) id: 883b22f60a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：豆打 | 作成日時：2018年7月9日 23時
