バレた ページ28
「えっと…まずは…とりあえずA、大丈夫だった？」
「うん、ごめんね、心配かけて」
「私こそ電話出られなくてごめんね」
「大丈夫だよ…。ありがとう…」
「うん、それでだ…」
そう言ってマネージャーは渡辺くんの方を見る。
渡辺くんは背筋をピーンと張って立ち尽くしている。
「えっと…すみません。ご挨拶が遅くなり。SnowManの渡辺翔太と申します」
「あ、はい。存じています。失礼ですが、なぜここに？」
「あの…」
マネージャーが淡々と質問してて思わず迫力負けしそう。
「渡辺くんが助けてくれたの」
ここは私が説明した方が絶対にいいよね。
「…なんで？ってか…どんな関係？」
「私と渡辺くんは高校の同級生だよ」
「え！そうなの？初耳」
それから今日あった出来事を順を追って話した。
「…分かった。とりあえずAが無事で良かった。ありがとうございました」
「いえ！俺は別に…！」
「また今度改めてお礼をさせてください。もちろん他のお二人にも」
「あ、はい！伝えておきます」
「では…」
マネージャーが無言の圧をかけている。
「…それでは、僕はここで」
圧に気づいた渡辺くんは一礼して玄関の方へ向かった。後を追って、ありがとう、とまたお礼を言う。
大丈夫。今日はゆっくり寝てね、と微笑んで帰った。
リビングに戻ると、マネージャーが困ったような怒りもある複雑な顔をして私を見ている。
…言いたいことはわかる。
「私が渡辺くんを部屋に誘って、マネージャーくるまでいてもらったの」
「…不安だったのもわかる。私もすぐに電話出られなくて申し訳ないと思ってる。でも家にあげるのは流石に…」
「ごめんなさい…」
…そうだよね。
冷静に考えると、そうだよ。
マネージャーが怒るのも仕方がない。
呆れられて失望されたらどうしよう。
「…なーんて。本当は言わなきゃいけないのかもだけど」
「…え？」
「本当にAに何もなくて安心した。それはすごくSnowManの方に感謝してる」
思いもよらない言葉に驚く。
「着信何件もあって、何かあったのかな、ってまず焦って、かけ直したけど全然出なくて、心配して、電話繋がって一安心して。でも状況聞いた時に、私本当にすごく焦った」
「…」
「だから本当に良かった…」
なんか泣きそう。何回泣くんだって感じだけど。
「…てかそれより、もしかしてだけど渡辺くんのこと好き？」
「えっ！！？」
ジーンとしてたのに、
違うこと言われて焦る。
なんでバレた？
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おでん(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます。そう言っていただき嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年3月4日 7時) (
レス) id: 0eda0cdbe1 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - おでんはんはじめまして！このお話本当に大好きです！今までにないテイストで今後も更新楽しみにしてます(^^) (2021年3月2日 20時) (レス) id: 7b49f138be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おでん | 作成日時：2021年2月20日 21時
