ナイフが52本 ページ8
私はご機嫌にスマホを片付けると
くるりと後ろへ振り返って班の人数を数えた
「あー...やっぱ七人班だから一人余るか〜」
「これ...誰か立たなければならないヤツでしょうか...？」
「いや、センセー達の隣に座るヤツだね
...あぁ、私がどっか行くから皆気にしないで座ってね〜♪」
私はヒラヒラと手を振ってから椅子の隣に立っていた
「(人一)は座りたいって思わないの？」
「何？赤羽くーん？？？同情かな？
...こう見えて私多分君達より体力あるから立つなら私かと思っただけだよ♪」
「はあ？アンタより俺の方が体力あると思うんだけど？」
「仮にそうだとしても、よく席を外すと思うから別にいいーの！
...それより電車出発したけどあのタコは？？」
「あれ？ほんとだ〜」
そう言って見渡すと新幹線の窓に殺せんせーが...
「何で窓に張り付いてんだよ殺せんせー！？」
「いやあ、駅中スイーツを買ってたら乗り遅れまして、
次の駅までこの状態で一緒に行きます
あぁ、ご心配なく。保護色にしてますから、
服と荷物が張り付いているように見えるだけです」
「それはそれで不自然だよ！！」
〜〜〜
「あと3枚...さあ！！引け！！赤羽くん！！！」
「片方思いっきり引いて下さいって感じに突き出してるけど引かないからね？
って、へええええ...？やってくれたねぇ？？？黒華」
「あははっ♪まさかまんまと引いてくれるなんてね！！」
「お前らのところでジョーカー移動しただろ、絶対」
「「ん〜？どうだろうね〜？？」」
そう言いながら赤羽は奥田さんにカードを引かせていた
いや、杉野君。残念ながら元々私ジョーカー持ってない
多分持ってるの奥田さん
「ねえ、皆の飲み物買ってくるけど何飲みたい？」
「あぁ！私も行きたい」
「私も〜♪」
「あ、じゃあ私いちごオレで♪」
「(人一)は行かないのかよ」
「行かなーい」
そう言ってから私はスマホを取り出して
無駄に通知の多い人の所を開いた
シラあ!既読付いた!
シラもう現地について観光してるよ
クロ...瞬間移動??
シラ違うよ!?朝早くに家出たんだよ、僕基本朝早いから☆
クロあ、帰る時五線譜のあの紙買ってきて。家のストック消えた上に落書きされた
シラあれ?パシリ??
クロ消すなよ
それだけ打つとスマホを閉じて私のカードの♠のAとKを見つめた
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーキャラクター
倉橋陽菜乃
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作者名：夜章 | 作成日時：2019年3月17日 13時
