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ナイフが56本 ページ12

渚side


僕らは祇園に入り歩いた


...ふと、前を見ると
さっきまで僕の前を歩いていた黒華さんが何処にもいなくなっていた


「あれ、黒華さんは?」

「え?...本当だ!?まさか迷子...!?」

当たりを見渡すと
業君のカーディガンに折りたたまれた紙が貼られていた


「カルマくん、背中に紙が...」

「は?」

カルマ君は紙を取り開いた。
そこには雑な字で


《ちょっと抜ける、
 あとで合流するから先に進んどいて。
 決行するまでには絶対に戻るから。
 あ、あとコレ貼られてたの気づかなかったでしょ〜♪無様〜☆
 華麗なる黒華より☆》



と書いてあった。
カルマ君はその紙を握り潰してから

「あんのチビが...次顔見せたらお望み通り縮めてやるよ♪」

と言い、とても黒い笑みを浮かべていたので
僕は心の中で手を合わせた。


「取り合えず進もっか。黒華ちゃんも進んどいてって言ってるし」

「うん、そうだね」


カルマ君は少し不満そうな顔をした後、列の一番後ろに歩いていた





「へー、祇園って奥に入るとこんなに人気無いんだ」


僕たちの班は黒華さんを除き、
祇園の奥の薄暗い道を歩いていた。


「うん、一見さんお断りはお断りの店ばかりだから
 目的も無くフラッと来る人もいないし、
 見通しが良い必要も無い。
 だから私の希望コースにしてみたの
 暗殺にピッタリなんじゃないかって」

「流石神崎さん!!下調べ完璧ー!!
 じゃあ、ここで決行に決めよっか」


「マジ カンペキー
 なんでこんな拉致りやすい場所歩くかねぇ」


そう言いながら物陰から人が現れた_____

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倉橋陽菜乃


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茶乃 - 一から描いたときはお知らせくださいね! (2020年9月29日 7時) (レス) id: 1fb9d3d65d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜章 | 作成日時:2019年3月17日 13時

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