旧【暗殺教室】機敏なナイフを <改変前> (ページ22)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:28,316 hit

ナイフが20本ページ22

じわじわと私のいる方へ視線が近づいてくる

そして＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿通り過ぎた

視線は通り過ぎた、目も合わない、まるで私の存在がないかのように

「これが普通なんだよ、君は私に気が付かない」

私は声を出した、けれども風の音にでも消されたのか気づかない様だった

赤羽はさらに木を登って私がいるくらいの高さになって辺りを見渡した

気が付かない、必死に私を探している
その姿を見ていると、なんだか苦しくなるような気がした

あぁ、きっと私の今の顔は見苦しい笑顔だろうな
見られないのが普通、親しい人でもこの存在感の薄さでは見つけることが難しい
それどころが見つけることすらできない人がほとんどだ

それが、最近会ったばかりのアイツが私を見つけれる方が可笑しい

普通に見つけることができる人も数人いるがその人たちは『トクベツ』だから
見つけられない、これが普通、そうフツウなんだ

＿＿＿＿＿＿いつか私を見けられる存在に...

そんな甘い考えを消し、私は赤羽を観察した

------------------------------
「結局私を見つけることはできなかったみたいだね～、赤羽くん♪」

私はうざい口調で余裕の笑みを浮かべて言った

「クソうぜぇ、ほんっと、どこにいたの？」

「え？ずっと赤羽の見えるところ、いや～必死に私を探してるんだよ？
　笑いこらえるのすっげー大変だったよwww」

「やっぱり見えるところだったんだね、
　これだけ隠れるのが上手かったら建物とか潜入するの簡単そうだね」

「おぉ！よくわかってるね～、人が監視してる建物は簡単に入れることが多いんだよね～
　機械が監視しててもハッキングしたり色々して入るけどさ」

私は対先生用ナイフを手に取ってクルクルと回しながら言った

「自分で言うのもあれなんだけど、こーゆー表向きじゃないようなこと？
　そーゆー系だったら、器用な方だって思うんだ

　まぁ、ずっとこっちの世界に身を置いたら戻れなくなっちゃうけどね」

「ふーん、情報屋っていつからやってるの？」

「その情報は教えることができまっせーん！！
　赤羽く～ん、私のことを平然を装って探らないで！？」

黙っていちごオレ飲んどけ！！

ナイフが21本→←ナイフが19本