【HQ】ポジション:マネージャー

ep.10 これからを背負う者達 ページ11

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結局あのトスを見ない速攻が成功したのは数えられるくらいで、


顔面にトス食らったり、それはそれは痛そうだった




でも影山のトスはやる度に精度が上がっていって、本当にあの異名関係なしに、素直に天才なんだと思った


もちろん、それを引き出したのは日向







『おつかれ３人とも〜！！！はい！タオル！！

途中ヒヤヒヤしたけど勝ってよかった！！！



ほい！！！！』





そう言って私があげた両手を不思議そうに見る日向と影山

この前みたいな緊張した感じはもう日向からは抜けていて、それがなんだか嬉しい





『ほい！！！！』


いつまでも首を傾げるふたりを置いて、龍が私の手に勢いよく掌を重ねた



すると日向はうおおお〜！！！と目をキラキラさせて少し遠慮がちにハイタッチしてくれた


ハイタッチした自分の手をキラキラした目で見つめる日向が可愛い





こちらも慣れてないのか、影山も大きな手で、遠慮がちに、でも力強くハイタッチをした

影山のハイタッチが１番重く感じた









ふたりは仲直りしに行く、と月島くんと山口くんの元に向かうと


残された私と龍は肩の荷が降りたみたいに
同じタイミングで息をつく



それがなんだか可笑しくって、

わちゃわちゃする１年生を横目に

お疲れって言いながら２度目のハイタッチをした



潔子さんにもお疲れ様って言われて

それはそれは龍に羨ましそうに見つめられたけど

そこは無視しておいた








澤村 ｢清水！A！あれ、もう届いてたよな？｣

『私、持ってきますね！』




そう告げて奥からダンボールを持ってくる

中から取り出したのは

いわゆる部ジャーと言われる
バレー部だけの真っ黒いジャージ




潔子｢多分、サイズ大丈夫だと思うけど、何かあったら言ってね｣

｢｢あざーす！！｣｣




嬉しそうに直ぐに着る日向たちと裏腹に、恥ずかしいのか嫌がって着ようとしない月島くん

龍に無理やり着させられてたけど笑


月島くんはきっとあれだな、ツンデレタイプってやつなのかな？









田中｢おう！似合ってるぞ！｣

菅原｢うん！似合ってる、似合ってるぞ｣








イヤイヤ来ている月島くんを含め１年生４人を迎えた烏野高校男子バレーボール部







澤村 ｢烏野バレー部として、せーの！｣






｢『よろしく！！！！』｣








ここからが新たなスタートだ…！！！！！





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