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私とキヨくんとの話が終わったあと、お父さんはレトさんに向き合った。
緊張で強張ったレトさんを「そんな怖がらないで、これからは家族になるんだろう？」と
なだめる父。
正直父が思ってることはわからない。
姉妹共々実況者の恋人を連れてきて、しかも同じタイミングで。
一体お父さんは何を思ってるんだろう…
……………………………………
私の実家で一夜を明かした次の日。
大晦日。
外に雪がどさっと降り積もり、２０センチメートルくらいの深さまで積もった。
私の部屋は家の隅っこで、一階の暖房の熱気が届かない。1年前まで現役だった電気ストーブもつい先日壊れたとのこと。
全身あったかパジャマと湯たんぽ、極めつけにキヨくんの抱き枕になりながら１つの布団で寝たが、朝方のあまりの寒さには耐えきれず、
二人揃って早朝に目覚めた。
「さっむ…ストーブついてないんじゃないの…」
キ「あ、Aおきた…？」
「うん。もう寒すぎて起きた……まだ早いけど…一階降りちゃおうか。」
キ「そうだね…そうしよ…」
一階に行くと大きなこたつ。
昨日私達が眠ったあと、母と父が出したらしい。
キ「Aの家はこたつあるんだ」
「うん。珍しいよね、朝とかめちゃくちゃ寒いから、布団から出たらダッシュでこたつに入る…みたいなw」
キ「へえ…じゃあ…これAがちっこいときからあるの？」
「うん。そいつは私が高校の時くらいからの２代目」
キ「そっかあ…あ、ちょっとあつくなってきた。」
トントントンと、誰かが階段を降りてくる音が聞こえた
レ「おはよお…あ、こたつやぁ！はいろー…」
キ「レトさんおはよー」
「レトさんおはよう、もう温まってるよー」
レ「ほんとだあ…あったかー！」
キ「……にしても…降ったなあ…」
レ「うわー！めっちゃ雪降ってるー！何センチ？20くらい？！すごっ！」
「雪かきしなくちゃだなあ…面倒くさいぃ…」
レ「雪かき？！こんだけあったら楽しそう！」
キ「うし…やるか！レトさん行くぞ！」
「やったー！任せたー！」
……………………………………
キ「ただいまー、さむさむ！」
「あ、おかえりー、やっぱり男の人二人だと早いねー！温かいお茶はいってるよ」
キ「うわ…あったかあ…生き返った…」
レ「死ぬ…これ死ぬ…」
「レトさんもお茶どうぞー、お疲れ様」
レ「雪かきなめてました…」
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作者名：雑食の林檎 x他2人 | 作成日時：2020年12月6日 0時
