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クロロの除念は滞りなく終わった。クラピカの鎖をアベンガネに背負わせた形になったが、これは私が交渉すれば良いだけの話だ。
鎖。枷を嵌めるもの。金属。錆びた鉄。執念。
「ソレは必ず外れる。私の誇りにかけて誓う」
異形の生物にまとわりつかれているアベンガネは苦笑した。
「外せるのか」
「外れるさ。私の友人は冷徹だが、非道とは違う」
「…任せた」
「ああ、任された」
連絡先だけ交換して、アベンガネと別れる。彼はこれ以上、
暗い決意を悟られないよう、十分に距離を取ったところで電話の為に携帯を取り出そうとした。空気を読んだのか、ヒソカはついて来なかった。
内ポケットに突っ込んだ手が、空振りした。
無い、無い。ロックは掛けているが、そんなものは安心材料にはなり得ない。どこだ。別のポケットか、とズボンから両手を引き抜いた時だ。
「お探しのものはコレかな？お嬢さん」
歌うような軽やかな男の声が耳元でした。反射的に回し蹴りを入れても躱すどころか片手で易々と受け止められてしまう。振り向いた先に見えたのは、忘れもしない黒コートに、額の十字。
「悪くない筋だ」
殺気などは微塵も感じない。けど、飄々とした表情には油断も隙もない。それを晒しているようで、こちらの隙を食い散らかさんとする獰猛な獣だ。
口元に微笑すら浮かべたクロロは、もう片方の手で携帯をコートに仕舞った。
「…返して」
ヒュッと風を切る音と共に、クロロの顔面に拳を叩き込もうとした。
「嫌だね」
楽しそうにクロロは言って、突き出されたパンチより早く鳩尾を殴った。
げぉ、がっ、とえづきながら咽せる。はずみで掴まれていた左足が解放されてたが、そのままよろよろと後ずさる。
ぱたぱたと地面に自分の血が混じった唾液がこぼれた。
体勢を整えようと両足を踏ん張ったが、視界は反時計回りに回転した。左足は離されたんじゃなくて、足首を折って用無しになったから離したのか。
片足でよろけながら
一見、振り出しに戻ったように見えて追い詰められていくのを感じた。
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Ash(プロフ) - かなめさん» かなめさん、こんにちは。更新遅くなってすみません。ヒソカ推しの同志がいてくれて嬉しいです。 (2020年3月19日 11時) (
レス) id: 15c859a546 (このIDを非表示/違反報告)
かなめ(プロフ) - 更新お疲れ様です！ヒソカ推しなのでかっこいい姿が沢山あって嬉しいです (2020年3月16日 12時) (レス) id: 70bd3babc7 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - スーパーヒソカタイムめっちゃ笑いました！！更新がんばって下さい！ (2018年3月10日 21時) (レス) id: 2984f0eef0 (このIDを非表示/違反報告)
鉄子(プロフ) - キングダムっぽい技ですねwトーンタンタンは技の掛け声として最高です！w楽しく読まさせていただいています！がんばってください！ (2017年11月24日 22時) (レス) id: a0856aab8c (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 待ってますね！頑張ってください！ (2017年11月22日 18時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
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