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朝の3時50分に、少女2人を伴って私は再びバッテラ氏の部屋を訪ねた。
「ここに、彼女の名前を書いて下さい」
具現化したバインダーには、白紙の
私は、治療能力の発動条件を三つ設けた。
一つ、
二つ、
「書けたよ。これだけで、いいのかね」
三つ、治療の対価を受け取ること。これは何も金銭に限らない。
「ええ、問題ありません。彼女が目を覚ましたら、あなたの名声と財産を全てお譲り頂けますか？それが治療費です」
「構わん。何なら今すぐ弁護士を呼んで書類を作らせよう」
バッテラ氏は力強く言い切った。
「まずは、女性の治療が優先です。書類は後で結構ですよ」
枯れ木のようだった彼は、少しだけ前を向いた。
「…頼んだぞ」
「仰せのままに」
私はバインダーを受け取って、集中治療室へ入った。いくつもの生命維持装置に繋がれた女性は、バッテラ氏が言った通り本当に眠っているかのようだった。
両手にオーラを纏わせ、私は2人の幼女を喚びだした。双子のように容貌はそっくりだが、黒を基調としたドレスと白を基調としたドレス、と服装が対照的だ。ドレスと言っても、看護服に近いデザインだ。
「お呼びですか」
「お呼びですか」
鈴の音のような声で2人は口を開いた。
「この人を治すよ」
「承知しました」
「承知しました」
黒い方が
左手で女性に触れると、外見上はわからない様々な損傷が目で見るようにわかった。
内臓の破損、呼吸器系と神経系は壊滅的な状態だ。よく、10年も保ったものだ。それらを黒い方が速記していく。
脳にダメージが少ないことに安堵して、これなら目を覚ましても精神障害は残らないだろうと判断した。
症状を一通り書き終えると、黒い方の幼女は
「…どうしますか」
「全部だよ、
白い方は静かに頷いて、手にしたバインダーを見つめた。右手には小さい手にも収まる消しゴムが握られていた。
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Ash(プロフ) - かなめさん» かなめさん、こんにちは。更新遅くなってすみません。ヒソカ推しの同志がいてくれて嬉しいです。 (2020年3月19日 11時) (
レス) id: 15c859a546 (このIDを非表示/違反報告)
かなめ(プロフ) - 更新お疲れ様です！ヒソカ推しなのでかっこいい姿が沢山あって嬉しいです (2020年3月16日 12時) (レス) id: 70bd3babc7 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - スーパーヒソカタイムめっちゃ笑いました！！更新がんばって下さい！ (2018年3月10日 21時) (レス) id: 2984f0eef0 (このIDを非表示/違反報告)
鉄子(プロフ) - キングダムっぽい技ですねwトーンタンタンは技の掛け声として最高です！w楽しく読まさせていただいています！がんばってください！ (2017年11月24日 22時) (レス) id: a0856aab8c (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 待ってますね！頑張ってください！ (2017年11月22日 18時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
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