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「…あなたの執念には恐れ入るよ」

軽く肩を(すく)めると、彼は小さく声を出して笑った。

「ボクが満足するまで、付き合ってもらうさ♤」

「ヒソカが満足したら、どちらかは無事じゃないでしょう」

なんだか可笑しくて、自分も笑ってしまった。

ひとしきり笑って、さっきの心配事を今は保留しておこうと思えた。いつか知るべき事なら、今は知らなくて良いという事だ。

「キミが笑ったトコ、初めて見たかも♡役得ってヤツかな?」

ウソつき奇術師モードに戻ったヒソカは、治った長い指で私を指した。相変わらず、底の読めない笑みを貼り付けている。

「言われてみれば、そうかも。試験もヨークシンも、ずっと気を張り詰めていたからじゃない?それとも、私が笑っていては変?」

「まさか♤役得って言っただろぉ?今回、キミ達に会えたのはボクにとって大収穫さ♧お気に入りの果実の育ち具合も見れたし、上々♡」

そこまで言って、ヒソカは耳打ちする仕草をした。そっと耳を傾けると、もう一度彼は口を開いた。

「だからA、ボク以外の人間に殺されてくれるなよ♢キミという玩具(オモチャ)はボクだけのモノだ♡」

掠れた音が、鼓膜を震わせた。

「…そう。でもひとつ訂正させて。私、ヒソカに殺されるつもりは毛頭ない」

顔を離してキッと見上げると、彼は恍惚とした表情を隠そうともしなかった。

「あぁ…A、キミ、すっごくイイ……♡」

するりと腰を這う不躾な手を払いのけて、私はヒソカの顎を掴んだ。

「そこまで言うなら良いよ、応えてあげる。あなたを倒すのは私、ゴンにもクロロにも渡さない」

啖呵を切ったものの、ヒソカは増上慢に怒るでもなく侮蔑するでもなく私を瞳の中に閉じ込めまま口を開いた。

「随分と、熱烈な婚約(プロポーズ)じゃないか♡」

「は?」

プロポーズ。確かに彼はそう言った。……プロポーズ?なぜ私がヒソカに結婚申し込みのようなことを?

「だってそうダロ♤キミと戦闘(デート)するのはこのボク♡」

相変わらず、言葉のセンスが独特だこと。

顎を掴んでいた手を離して、トンと彼の胸を軽く叩いた。

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Ash(プロフ) - かなめさん» かなめさん、こんにちは。更新遅くなってすみません。ヒソカ推しの同志がいてくれて嬉しいです。 (3月19日 11時) (レス) id: 15c859a546 (このIDを非表示/違反報告)
かなめ(プロフ) - 更新お疲れ様です!ヒソカ推しなのでかっこいい姿が沢山あって嬉しいです (3月16日 12時) (レス) id: 70bd3babc7 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - スーパーヒソカタイムめっちゃ笑いました!!更新がんばって下さい! (2018年3月10日 21時) (レス) id: 2984f0eef0 (このIDを非表示/違反報告)
鉄子(プロフ) - キングダムっぽい技ですねwトーンタンタンは技の掛け声として最高です!w楽しく読まさせていただいています!がんばってください! (2017年11月24日 22時) (レス) id: a0856aab8c (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 待ってますね!頑張ってください! (2017年11月22日 18時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ash | 作者ホームページ:vhttp://  
作成日時:2017年10月28日 5時

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