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「好物は、二十歳の女の肉だっけ？」
「…二十二才だ」と、ビノールトはビスケの言葉を訂正した。
しゃがんだ彼は、ハサミを手にしたまま動かない。
「なにぼさっとしてるんだわさ。傷んだ個所の回復を図ってるのだわ」
キルアがカマをかけて近づいたが、すぐに飛びのいた。頬からは血が垂れ落ちた。
ゴンも攻撃を試みるが、すぐに退いた。あのハサミが厄介だ。あの速さなら、念を使えば躱すことは容易だろう。しかし自身の念の系統を考えれば、念そのものを主軸に据える戦闘スタイルは応用が効きにくい。
たとえばヒソカの
つまり、私に必要なものはそれらの二者。今回は念は、使わない。
ゴンがビノールトから離れ、大きな岩の前に立ち、
「じゃんけん、グー！！！！」
強化した拳で叩き割って適当な大きさにした。それを抱えて飛びかかると、ビノールトは慌てて避けた。
「やっぱり、この大きさの岩はそのハサミじゃ切れないみたいだね」
「そうか、岩を盾にすれば…」
岩を何度も抱えてビノールトに攻撃し続ける。ついに、岩があちこちに林立するようになった。
岩かげに身を隠しつつ、攻撃のチャンスをうかがう。舞台は整った。
半日ほどで三人がかりでなら圧倒するようになると、ゴンが攻撃を寸止めした。
「おいゴン、なんでトドメ刺さねーんだ？」
「一人で圧倒できるようになるまでやろうよ」
「時間はいっぱいあるもんね。オーケー、異存はない」
一人が戦っている間、残りの二人はビノールトを監視しつつ休憩。
「はい、次は姉さんの番」
ハイタッチをしてゴンと代わった。手の甲でビノールトがハサミを持った手を跳ね上げ、空いた脇腹に蹴りを打ち込む。
反対の手で止められた。純粋なパワーとスピードが、私には圧倒的に足りていない。
手で地面を掴んで体を捻り、掴まれた足首を振り切って距離を取った。すぐに後ろの岩を蹴って飛びかかる。
「はぁッッ」
空気を切り裂くように、相手の眉間目掛けて拳を振り抜いた。
二週間はあっという間だった。致命的打撃を与える攻撃を寸止めして、それができるまで延々と戦い続ける。
「ここを出たら、自首するよ」
疲れ切ったビノールトは、困憊して膝を着いた。
「ビノールトさん、ありがとう御座いました！」
ゴンは、律儀にも
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Ash(プロフ) - かなめさん» かなめさん、こんにちは。更新遅くなってすみません。ヒソカ推しの同志がいてくれて嬉しいです。 (2020年3月19日 11時) (
レス) id: 15c859a546 (このIDを非表示/違反報告)
かなめ(プロフ) - 更新お疲れ様です！ヒソカ推しなのでかっこいい姿が沢山あって嬉しいです (2020年3月16日 12時) (レス) id: 70bd3babc7 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - スーパーヒソカタイムめっちゃ笑いました！！更新がんばって下さい！ (2018年3月10日 21時) (レス) id: 2984f0eef0 (このIDを非表示/違反報告)
鉄子(プロフ) - キングダムっぽい技ですねwトーンタンタンは技の掛け声として最高です！w楽しく読まさせていただいています！がんばってください！ (2017年11月24日 22時) (レス) id: a0856aab8c (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 待ってますね！頑張ってください！ (2017年11月22日 18時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
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