【鬼滅の刃】色々ツッコミたいけどとりあえず自分の顔が可愛すぎる。弐！

50.闘い開始 ページ10

.






糸目鬼の言葉で、直感的にあの鬼が生み出した紙が奴の血気術なのだろうと私達は感じた。

それに警戒心を一層強める。何かしてくる筈だ。体勢を整え様子を見れば、ぐにゃぐにゃと形が独りでに変化する紙。あれは折り紙で定番の、



「……鶴？」

「そう鶴。紙は高度な切れ味を持っているのを知っていますか？君は痛いのは好きですか？私は貴方が泣いて喚いて私に縋る姿を瞳に焼き付けたい」

「やだわ！生憎Ｍじゃないんだわ私！」




糸目ってヤンデレなところあるからなー



ヤンデレ好きだけど実質痛いの嫌いなんだよな。だってあれじゃん。ヤンデレ男でバッドエンドになったら監 禁とかされて主人公の目にハイライト無くなるやつじゃん。

優しくしてよ！そんな激しくしないでよ壊れちゃう！的な？的なやつかな？？


…………くそ野郎！そんなことしていいの！時透無一郎君だけだから!!




「今からでも私側につき赦しを乞えば罪は軽く済みますよ？痛いのが嫌いなら私の側にいることが一番の選択くらい分かるでしょう？」

「私が貴方を倒すから大丈夫」

「はは、これはまた可愛い冗談を」

「冗談じゃない。私だって鬼殺隊。貴方みたいなのを倒せないんじゃ愛の呼吸使い手の名が廃れる」

「・・・やれるものならやってみろ」




今まで表情の変化が乏しかった糸目鬼が、時透君では無くしっかり私に向ける殺意の視線。


少しの緊張感とそれを示す手汗が自身の顔を強張らせた。




「血鬼術 鶴喰」




先程、糸目鬼から生み出された折り紙の鶴がビュンッと本来ならば出ないスピードで私の元に飛んでくる。刀を強く握り構えた直後、頬を鋭い痛みが引き裂いて鶴が横を通過していった。


教科書で指を切る感覚と似ている痛みだ。




「・・・ッ！」




鬼が私の頬を切ってはい終わりなどある筈も無い。

軽い痛みに刹那ほどフリーズしてしまった脳だが、鶴の標的は時透君だったことを瞬時理解する。



直ぐ時透君に視線を向ければ、折り紙鶴に刃を突きたてていた。切れる。そう思ったが鶴は一向に切れる様子も無くその場で鶴の動きを止めるのが精一杯の状況になってしまう。






「紙が硬度。・・・切れない」

「時透君！その鶴変な動きっ」

「ッ!!」




何か妙な動きをしていると思えば、鶴の内側から光が漏れる。瞬間、数秒も待たず鶴は大きな音と煙を立てて爆発。


鶴の動きを至近距離で止めていた時透君の体が、近くの瓦礫へと痛々しい音を立て打ち付けられた。

51.いやまじかよ！！→←49.萌えの頂点

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す