49.萌えの頂点 ページ9
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「私は君を気に入りました。君を私の家へと持ち帰る。大人しく私の側にいるなら強行はしません」
「イケメンに愛でられるとは!私得だ!」
そう発言したAに顔こそ無表情だが、不機嫌なオーラを発している時透無一郎。きっとこんな状況にまで能天気なAに怒りを覚えたのだろう。
Aはそんな無一郎を横目で見ながら話を続けた。
「私得・・・だけど貴方の側にはいれない」
「はて?何故でしょう?私が君を愛すと言っているのです。逆らったら殺しますよ?」
「私はね!貴方の側にいたくない!!」
唐突な私の拒絶発言に糸目鬼と時透君は目を丸くする。いや別に拒絶してるわけじゃなくてさ?
「貴方はさっき恋人の男の方は殺すって言ってた。てことは今回指しているのは時透君。私が貴方について行ったら貴方は彼を殺すでしょ?」
「殺しますね。君に近づく男など」
「それが嫌!例え貴方がイケメンだとしても私は時透君の方が好き!私が側にいるのは好きな人だけだからな!」
「・・・私の事は好きじゃないと?」
「時透君の方が、好き!!」
そう言い放った瞬間、口角を上げる素ぶりとは真逆に目を見開き唇を噛んで憎しみを露わにする糸目鬼。
糸目が目を開く瞬間好きよ?好きだけど萌えで不動の王、時透無一郎に勝てると思うなよ!
「私が愛でてきた女は全員そうでした。最初は抵抗して抵抗して最後は何も喋らなくなる。何故何故なぜなぜなぜ?呼ぶのは殺した男の名ばかり」
「あれ?もしかして私地雷踏んだ?」
「君が本当の馬鹿じゃ無くて良かったよ」
「へ?」
じっと私の目を見つめながら告げる時透君。
えっ、時透君私のこと散々馬鹿っていってたやん。本当馬鹿って何回も言ってたじゃん。
そしてつぶら目をしてるね時透君。やっぱり萌えで君に勝てる人はいないよ。大きめサイズの隊服着てるの萌え、身長低いの萌え。身長の事を言ったら斬られそうだから止めようか。萌え萌え。
「自己的に来る気が無いのなら、半殺しで連れ帰ります」
「そんなこと僕がさせない」
私の前に立ち塞がった時透君に、煩わしいとでも言うような表情を浮かべる鬼。
どうしよう、むい君がかっこよ。いや知ってた。
「ふふ、勝てますかね?"元上弦"の私に」
手の平から数枚の紙を取り出す糸目鬼。
「・・・折り紙は、お好きですか?」
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うえ - んぎゃ..鬼にまで好かれるとか最高すぎんか..待ってます!! (1月5日 9時) (レス) @page36 id: 9aa429e4c8 (このIDを非表示/違反報告)
さめしゃち?(プロフ) - あっ好きです(急)結婚しましょu(((((( すみません取り乱してしまいました^ ^めっちゃにやにやしちゃいましたww更新待ってます!!!! (5月7日 21時) (レス) @page36 id: 94eab444ed (このIDを非表示/違反報告)
Komachi(プロフ) - ふづきさん» あ、へ?え!?なんか褒められました!?あざさです!(?)めっちゃ嬉しいです!(なんのことかよくわかっていない件について) (2022年3月6日 1時) (レス) id: 286de14237 (このIDを非表示/違反報告)
ふづき - Koma?♂さん» がちでおもしろすぎるww文書く才能ありすぎです (2022年3月6日 0時) (レス) @page36 id: 3d9c5132e5 (このIDを非表示/違反報告)
Koma?♂(プロフ) - ぁぁダァダダァぁ!好きです!もうこういうのをまとめてました!更新頑張ってください!応援してますぅ (2021年11月3日 22時) (レス) @page36 id: 286de14237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むにゃねこ44 | 作成日時:2019年8月13日 2時