69.ショタと出会う ページ29
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山に入る前までは綺麗な夕方だったのに、山に入った後の空はどことなく空が濁って見える。
木々は一風吹けばざわざわと揺らめき、音を立てる。草むらからは虫でもいるのだろうか、カサカサと何かが動く音。
あのさ、今凄く思った事があるんだけどさ、言ってもいいかな?いや自分の心の中だから言ってもいいもくそもないんだけど言うわ。
・・・那田蜘蛛山めっちゃ怖いよ。いやびびってるとかそういう事じゃないんだけ
「カアアァ!」
「ぎゃあああああ!?ってチャッピーかい!なんでいきなり鳴くの怖いわ!!」
「タンガ絡マッタ」
「そうなの!ていうか鴉もたん絡まるんだね!!」
訂正、めっちゃびびってる。
だって虫とお化けが苦手なんだもん。チートでなんとか出来るってそういう問題じゃないんだよ。
あんな足が何本も生えて色が不気味で薄気味悪い虫なんかチートでも生理的に無理でしょ。幽霊とかなんだよ、透けて攻撃出来ない上に呪い殺してくるんだよ。恨みもつのは良いけど罪なき人間を呪い殺すのは違うと私は真剣に議論したい。
あ、吉田沙保里とかならどっちも倒せそうだな。
霊長類最強。
「本当ならあれだよ、無一郎君と病院で"包帯取り替えてあげようか?"っていう甘々な会話をしてたはずなのに。それで無一郎君に"包帯取り替えて貰うだけで済むと思う?僕も男だよ?"とか言われてたはずなのに。いや待って、なにそれドキドキしてきた」
「君、何一人でぶつぶつ喋ってるの?」
「無一郎君が尊さ、を」
「変な奴」
「……ゑ????」
通常運転で独り言を喋る私に対して、聞き覚えのある少し低めの声が隣から発せられる。この見た目にそぐわず中々ハスキーな声は…と思いつつ横を見れば、案の定隣にいたのは・・・十二鬼月の一人、累だった。
あのさ、ちょっといつも思うんだけどさ?
「展開が急すぎる!!!!」
「なんの話?」
「こっちの話」
問いかけてはくるが、興味のなさそうな瞳で私を見る累。いや何処の展開早い少女漫画だよ。もうちょっと段階踏もうよ少年漫画で良くあるいきなり攻撃仕掛けてくるとか。少年漫画でただ話しかけられるだけっていうのは結構レアもんだぞ。
だけどそんな思いもかき消すくらい生累の破壊力が凄すぎてびびる。
「ねぇ君誰?」
「え、それはこっちの台詞で」
「誰?」
「あっ・・・」
あれ、このデジャヴ感。あれ。
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うえ - んぎゃ..鬼にまで好かれるとか最高すぎんか..待ってます!! (1月5日 9時) (レス) @page36 id: 9aa429e4c8 (このIDを非表示/違反報告)
さめしゃち?(プロフ) - あっ好きです(急)結婚しましょu(((((( すみません取り乱してしまいました^ ^めっちゃにやにやしちゃいましたww更新待ってます!!!! (5月7日 21時) (レス) @page36 id: 94eab444ed (このIDを非表示/違反報告)
Komachi(プロフ) - ふづきさん» あ、へ?え!?なんか褒められました!?あざさです!(?)めっちゃ嬉しいです!(なんのことかよくわかっていない件について) (2022年3月6日 1時) (レス) id: 286de14237 (このIDを非表示/違反報告)
ふづき - Koma?♂さん» がちでおもしろすぎるww文書く才能ありすぎです (2022年3月6日 0時) (レス) @page36 id: 3d9c5132e5 (このIDを非表示/違反報告)
Koma?♂(プロフ) - ぁぁダァダダァぁ!好きです!もうこういうのをまとめてました!更新頑張ってください!応援してますぅ (2021年11月3日 22時) (レス) @page36 id: 286de14237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むにゃねこ44 | 作成日時:2019年8月13日 2時