【鬼滅の刃】色々ツッコミたいけどとりあえず自分の顔が可愛すぎる。弐！

60.担ぎたい精神 ページ20

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無一郎君と下の名前で呼べば、"うん"と一言だけ。表情はいつも通りの無一郎君。真顔だ。


なになにを考えてるの？？イントネーションが違うみたいなそんな顔？私的にむいちろおおぉって下がると思ってたけどもしかしたらむいちろうっ上がるとかそういう？？分かりづらいな。






「む、無一郎君ー？」

「何？ちゃんと聞こえてるよ」

「いやあまりにも無反応だったから」

「ああ、僕ってあんまり表情表に出さないから。大丈夫、今ちょっぴり気分いい」

「それは何よりで!!」


へー、今気分良いんだ。可愛い。


・・・ってそんな事考えてる場合じゃないじゃん。今無一郎君凄い傷ついてて血もいっぱい流してて気分良いってもう禁断症状現れてるよね。ちょ、誰か！！医者！！！！



「こんな話をしてる場合じゃない！無一郎君を医者に連れていかないと！死なないでおくれ!!」

「呼吸のお陰で一応応急措置は出来てる。でもそうだね、油断は出来ない。早く向かおう」

「えっ？大丈夫？歩けるの？」

「大丈夫。_____ッ」

「む、むむ、むいー！！」




傷が所々見える体を鉛の様にゆっくり動かし、立ち上がろうとする無一郎君。しかし人間ではもうとうに限界を超えた負傷だ。無理に動かされた無一郎君の体は、よろめき再び地面へと膝をついた。



呼吸で一命をとりとめたとはいえ、今無一郎君の体は絶対動いてはいけない状態だ。この状態で動くなんて無理に決まってる。

私なんて熱のとき動くことすら無理なのに、熱の何千倍も酷い怪我のとき動くなんてどんなに苦しいのだろう。想像も出来ない。



「ちょ、ちょっ、全然大丈夫じゃないよ!?」

「そうみたいだね」

「冷静！！！！なんで私の方がこんな戸惑ってるのかな!?普通無一郎君の方が焦るよね！担ぐって！私担ぐってば!!」

「えぇ・・・」

「なになに。めっちゃ嫌そうな顔するじゃんか」




私に触るのは嫌だと。そうだったら地味に、いやかなり傷つくやつだな。

・・・ばっちくないし！お風呂入ってるし！！




「背に腹はかえられない！私が無一郎君担ぎたいだけとか全然無いから安心して。なんならラッキースケベ起きないかなとか考えてないから安心して」

「考えてる事が癪だけどまあそれしか無いね」

「よっしゃあ！」




訂正、ごめん全然考えてる。




「担ぎ方・・・抱っこ？」

「無理」

「お姫様抱っこ」

「絶対無理」

「肩車」

「大馬鹿」

「・・・おんぶ」

「・・・」




おんぶになりました。

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