【鬼滅の刃】色々ツッコミたいけどとりあえず自分の顔が可愛すぎる。

8.天使と最終選別 ページ9

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長かった階段を登りきれば、漫画やアニメと同じ風景。見渡せば十何人かの剣士が既に集まっていた。

きっと今の私の顔は隠しても隠しきれていないことだろう。気持ち悪い程顔がニヤついている。まだ美少女だから大丈夫だ、と思いたい程だ。



なんたって視界にあの善逸君が映ってるんだぞ！無理だ！いい意味で無理だっ！




「A、凄い顔してるけど大丈夫か？緊張してるのか？」

「ふぅ、心配してくれてる炭治郎も可愛いよ」

「良く分からないがありがとう」


なんて輝かしい笑顔で答える炭治郎。
同い年でこの対応は神としか言いようがない。


分かってたけど炭治郎って天使だ。満遍の笑みが神々しい光放ってるしこれを天使と言わずして何という。ありがとう神対応。



今の私はかなり感情が不安定だな。




「おい、見ろよあの子。とても可愛らしい」

「俺が守ってあげたほうが……」

「大丈夫なのか？あんな細い腕で」



と、剣士の中でちらほら聞こえる会話。


もうここは鬼と命懸けで戦う最終選別なんだぞ。そんな会話をしてていいのか君達。

なんて思っていれば、善逸君が此方を見ていた。



「あ」

「えっ」



Aと目が合った瞬間、顔を真っ赤にして目をそらした善逸。この時、Aと善逸の心は全く同じことを考えたのである。



___何！何あの可愛い子!!!!これが一目惚れってやつなの!?そうなの!?そうなの!!??そうだ、最終選別で死ぬ俺を見届けにきた天使だな！？きっとそうだ!!ア"ー！！怖い怖い怖いいい!!!!!


___善逸君と目が合った！何なのあの生命体は!!可愛すぎるにも程があるだろう!!!!結婚しよう私が切実に養うから！ね！ね!?可愛い過ぎて逆に怖い!!!!



奇跡的に初対面の二人の考えている事が一致した瞬間である。




「落ち着いて私、私落ち着いて(2回目)」

「大丈夫か？深呼吸だ」

「ア"ーッ!!!!」



つっらああああ!!!!

炭治郎が眉を下げて背中をさすってくれている。嬉しい、嬉しいけどそうじゃないんだ。鬼が怖いわけじゃなく原作の素晴らしさに死にそうなんだよ。



鬼でも階段でもなく炭治郎達の可愛さにノックアウト。




「いざとなれば俺が守るから大丈夫だ」

「ありがとう！結婚しよう！」

「結婚……何故そうなる！？嫁入り前の娘がだな！」

「じゃあ炭治郎のとこに嫁入りするから解決だね！」

「そういうことじゃない!!」


もう性格隠す気ないな私。だって抑えきれない。

誠実な炭治郎の反応が眼福すぎる。

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