【鬼滅の刃】色々ツッコミたいけどとりあえず自分の顔が可愛すぎる。

2.転生トリップらしいよ ページ3

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頭がぼやけ、自分が一体何処にいるのか分からない程くらくらする頭。


ズキズキと頭痛が凄い。

強度の頭痛が自身を襲い、それと同時に溢れるこの場の疑問。今すぐ寝転がりたいけど辺りが暗いから寝転がるわけにもいかない。



「どこだよ、ここ」




自分が死んだ時の不満や、現状の怒りに任せ呟く。

本当に輪廻の輪とかあるのかな。どうせならアニメの世界にトリップしたい。とりあえず美少女は必須だよな。


そんな事を考えた瞬間、何処からか"願い聞き届けたり"と重々しい声が鼓膜に伝わる。



刹那、瞳に広がる色。




「…………うぇ？」



最初に視界に入ったのは、古い天井。

2回目に映ったものは、



「え」



びっくりする程美しい女性だった。

きっといつもの私なら求婚レベルだろう。だがしかし色々な事が重なり過ぎて一文字しか声に出せなかった。




「……あの、どちら様ですか」

「それはこっちの台詞よ。それでここは私の家。家の前で貴方が死んだように倒れていたからとりあえず拾ってあげたの」

「ありがとうございます(？)」



いや死んだように倒れてたっていうか実際死んだんだけどね。とりあえず目の前のお姉さんに感謝。




「アンタ、名前なんてんだい？」

「AAです！着物って珍しいですね！」

「はぁ？珍しいも何も着物じゃなかったら他に何を着るんだ」

「いや普通にTシャツとかパーカーとか…」

「は？」

「え、」




ごくごく普通に答えを返したと思う。

なのに何故だろう、凄い疑問顔を浮かべられている。美女は疑問を浮かべても可愛い。



「一応、お聞きするんですが今の時代って」

「……記憶喪失かなんかかい？大正だよ大正」




疑問から心配顔に変わり、答えるお姉さん。



これはもしかして、いや多分、世に言う転生トリップだ！何処の世界に転生したかは分からないけど！！

ていうか転生って赤ちゃんからやり直すんじゃないのか。なんか普通に若い体だし喋れるんだけど。




「あの、お姉さんの名前はなんて言うんですか」

「アタシは霧隠菊華」

「じゃあ菊華さん」

「何？」




全身から息を吸い込み、思いっきり口に出す。




「家がありません！」

「唐突すきだよ」

「私をここに置いてください！！！！」

「完結すぎだ」



ごめんなさい、本当に行き場が無いんです。

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