すいません、ドタイプです。【赤 葦 京 治】��

ドタイプ89 ページ41

火曜日までに告白された人数は25人となり、部活ではみんな私のことをクロエと呼び出した。




教えたパニ男許すまじ…!!




でも夜久さんは…




「おー!お前の横文字の名前クロエって言うのか。なんかいいな、しっくり来る…なぁ、クロエ!!」




ってめちゃくちゃ可愛くて眩しい笑顔で言ってくれてマジで天使かと思った。うん、好き。




帰宅し明日提出のプリントに手をつけてないことに気が付いて机に向かう私。




そうだった、意外と量多いんだった(白目)




終わるかな…いや、終わらせる!!




そう意気込んで問題を解いていく。




.




〜♪




半分ぐらいを終わらせた頃、LINE通話の着信音がなった。




『エッもしかして京治くん!?』




そう思ってスマホを手に取り相手の表示を見る。









"とーる☆"




『ハァァァァ〜…ま、いっか』




何の用だよ暇かよ…と思いながら通話ボタンを押す。




『ハイ、ナンデショウカ』




「ここ最近俺の連絡無視し過ぎじゃない!?心配になるレベルだよ!?既読ぐらいつけてくれてもいいじゃん!!未読は傷付くって!!」




第一声からこれ…声でかいよトオルオイカワ……




『徹いつも以上にうるさかったから相手する気にならなかったんだよバカか!!提出物やってるから手短にしろよゴラァ』




「はいはーい、わかってるって〜!




お前さ、なんかあったの?」




『い、や…別になんもないけど』




急に真面目なトーンで言うもんだからびっくりしちゃった★




「ははーん図星だね!!なんかあったんだ〜。ほら、及川さんに話してみなさい」




電話越しでもわかる徹の機嫌のよさそうな声。




『なんでわかるの…』




「従兄(いとこ)の勘、ってやつ?」




『Je l'ai entendu pour la première fois…(初めて聞いたよ…)』




「急なフランス語ヤメテ!?何言ってるか全然わかんない!!」




『実はね…』




「無視!?」




そして私は先輩2人に襲われそうになったこと、その後3日間学校と部活を休んでしまったことを徹に話した。






「なるほどね…お前可愛いしスタイルもいいから狙われるのは仕方ないのかなーって思っちゃった」




うーんと少し唸る徹。




『可愛いとか関係なしで怖かったの!!マジで!!』




私が可愛いのは間違いないけどさ。




「で、今胸のサイズいくつなの?」




『はい即ブロ♡』




「ちょ、嘘だって!!」




そういう所だぞ、及川徹。




そして私は無事に提出物を終わらせた。

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