今日から死んだ兄に代わって炎柱になります

丗玖ノ炎 ページ41

夢主side




起きてまず映ったのはまだ暗い部屋の天井

まだ日は昇っていない





眠たい…まだ寝たいと訴える身体をゆっくりと起こし、用意していた道着に袖をとおした









昨日、父に言われて気づいた





急ぎすぎてから回っていたことを









初めて炭治郎と出会った時の彼の言葉も思い出した

何事にも近道はないことを








それに考えてみれば当たり前なのだ、刀を握って4ヶ月で兄の実力に並べるはずがない

かえって兄に失礼だ









歴代の人達が何年、何十年かけて積み重ねた努力を刀を持った瞬間上回るなんて普通ならありえない



経験、知識、判断力、それらがないのなら付けろ









時間はまだあるはずだから









着替えを済ませ庭に出る

東側からもうすぐ、太陽が出ようとしていた









父は一足先にやって来ていた





『今日からのご指導、お願い致します！！父上！』



愼寿郎「声が大きい、お前は杏寿郎か」





『…ぁ、申し訳ないです！！』小声









今日から父上のご指導が始まる

昔と全然違う空気だけれど、懐かしいと思ってしまうのは仕方ないだろうか

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