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拾肆ノ炎【水】 ページ16

完全に日も沈み、私達は町の中を鬼の気配を探りながら夜道を走る


そして義勇さんは足が速い

つい先程まで町の端だったというのにあっという間に中心部まで着いてしまった




『…!この屋敷ですね』

義勇「あぁ」




目の前には大きな屋敷
ここから血の気配、そして多くの人の気配がする

屋敷には明かりはついていない、いかにも不自然だ








そして私と義勇さんは周りを確認し屋敷の敷地内に忍び込む

中に入れば整備され整った広い庭




『…義勇さん、私は裏から入るので正面からお願いできますか?』

義勇「…承知した」






その会話とともに私は裏に回り込む、幸い裏には死体はない

鬼は正面から入り込んだのだろう





屋敷に入れば血の匂いに吐き気が襲った
鬼の気配には20.30人は食っていそうな雰囲気がする


途中何度か、血の痕跡が残っていたが死体は見当たらない

どんどん奥へ足を進め、部屋を抜けていく





そしてほぼ同時に義勇さんと私は、鬼がいるであろう部屋にたどり着いた


鬼「……ふふ、憎い…憎い…」


『…!』



そこには大広間に広がる血、そして部屋の中心に鬼がおり傍には死体が積み上げられている

その鬼には一見大きな特徴はない、目を見開き死体に食らいつく男性の鬼



鬼「…憎い憎い、どうしてそんな目で見る
憎い憎い…どいつも憎い」








鬼からとてつもない負の感情がする
禍々しい雰囲気がする




義勇「A」

『…っはい!』


鬼の向こうにいる義勇さんに名前を呼ばれはっとして
刀を抜き型を定める





鬼「…お前らも俺をそんな目で見るのか……?
そうかそうか…なら死んでしまえっっ!!!」


鬼の手が大きくなり、義勇さんと私に素早く襲いかかった

鬼の手はとても大きく、手のひらには大きな口があり
人さえも飲み込めそうだ








そしてその瞬間思い出し悟る

ここまでの道のりで、微かな血痕はあるものの死体は見当たらなかった

つまり鬼は人間を丸呑みにしていたのだろう、と





『炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり…っ』

義勇「水の呼吸 肆ノ型 打ち潮」


鬼の右方向から義勇さん、左方向から私が阻む手さえも切り落とし同時に鬼の首に刃をふるう

鬼「…がはっ」


鬼の首が落ちても、水の青と炎の青が互いに交差し
いっそう青を深めていた
そして互いに中和する様にゆっくり消えていく


ある炎は水に消され、ある水は炎に蒸発させられるように

拾伍ノ炎【水】→←拾参ノ炎【水】



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱   
作品ジャンル:アニメ
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烏璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております。本当に面白かったので今後も応援しています。番外編も小説になったのなら是非読ませていただきたいなと思う内容でした。楽しみに待っています。頑張ってください。 (2019年11月12日 22時) (レス) id: f27bf2df20 (このIDを非表示/違反報告)
為人(プロフ) - ありがとうございます!!!語彙力フル活動で頑張ります!! (2019年11月11日 19時) (レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ3。(プロフ) - わぁぁ!!好きです!! こういう作品大好きなんです!!応援してます!! (2019年11月11日 17時) (レス) id: 57e27a7918 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:為人 x他1人 | 作成日時:2019年10月27日 19時

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