零ノ炎 ページ2
兄は任務で遠くに行く際には、私に逢いに来てくれていた
『…兄上、お気をつけて』
煉獄「うむ!!早急に戻るつもりだ!!」
そう兄はいつも言うが心配なものは心配である
そして、この後毎回私の頭を撫でて行ってしまうのだが今日は待っても頭に感触を感じなかった
煉獄「…祝言は、いつ上げるつもりだったか?」
『ぁ、え…10日後でございます』
そう、私は10日後嫁ぎに行く
別に好きではない、ただ父は私の顔を見たくないはずだから、早く出ていった方がいいのかと思っているから嫁ぎに行く
煉獄「そうか!!ならば迂闊に怪我などできぬな!!」
『…私も、兄上に私の晴れ舞台を見届けて頂きたいと思っております
どうか、、ご無事で』
この会話をしたのが昨日のことである
あぁ…神様
どうして、どうして兄を連れ去ってしまったのですか
兄は立派な方でした
これからもっと活躍し、命を繋げていくお方でした
しかし、兄は言うのでしょう
「悔いはない」と
何十人の命を救ったのだから、後悔はないのだと
・
・
・
兄は立派な方だった
強く燃える炎のような方だった
せめて、兄上
貴方の意志を次の世代に繋げる橋とならせて下さい
決して手入れは欠かさずして、しまっていた刀を身につけて
いつどんな時にでも着れるように清潔を保っていた隊服を身につける
いつもぴしっと結っていた髪を解き、兄と同じように後ろを結い、兄にもらったくしを刺す
…そうだ、千寿郎にもらった髪結いも身につけよう
何年ぶりにこの隊服を着ただろうか
そして最後に
兄の形見の羽織を身に付ける
『…さて、身が訛っていなければいいのだが
十二鬼月か鬼を50体程、片付けるとでもするとしよう』
兄を殺した罪、忘れるなよ
猗窩座
近いうちにお前の首に刃を振るうであろう
279人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
烏璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております。本当に面白かったので今後も応援しています。番外編も小説になったのなら是非読ませていただきたいなと思う内容でした。楽しみに待っています。頑張ってください。 (2019年11月12日 22時) (レス) id: f27bf2df20 (このIDを非表示/違反報告)
為人(プロフ) - ありがとうございます!!!語彙力フル活動で頑張ります!! (2019年11月11日 19時) (レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ3。(プロフ) - わぁぁ!!好きです!! こういう作品大好きなんです!!応援してます!! (2019年11月11日 17時) (レス) id: 57e27a7918 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:為人 x他1人 | 作成日時:2019年10月27日 19時