〔WT〕孤独なスナイパー

第一話:防衛任務１ ページ4

閃視点

四年前にあった大規模侵攻で母さんが死んだ。親父と同じ人助けを絶対にしてたからな

一番下の妹達は親父を知らない。生まれた年に事件に巻き込まれて死んだ

俺が弟達の面倒みてやんねえと。だって俺は兄貴なんだしな

ボーダーに入ったのも弟達を守れるし、ついでに学費も稼げる。一石二鳥だ

ってことでボーダーに入り、アタッカーをやっていたがスナイパーを試しにやったら向いている言われた

そこから荒船と同じ兼任？スナイパーをしている

弟達の学費を稼ぐために毎日防衛任務をしている。今もその真っ最中だ

俺「トリオン兵がでないのは平和な証拠でいいんだけどな」

警戒区域内の家の屋根を跳びながらそう言うと

｛真面目にやれ｝

そう通信が入る

俺「やってはいるぞ？だがトリオン兵がいないのは仕方ないだろう？秀次」

そう言ってきたのは幼馴染の三輪秀次。姉を近界民に殺され近界民を強く恨んでいる

俺は近界民を恨みはしないが弟達のために戦うだけだからな

｛けど、何もねえのはつまんねよな〜｝

俺と秀次の通信での会話にそう言って入ってきたのはもう一人の幼馴染の米屋陽介

無類の戦闘好きであだ名は槍弧月を使うから"槍バカ"だと出水が言っていた

学年的には二人共俺の一つ下だけどな。それでもタメ口で話し合う仲だ

米屋｛でもよ〜秀次。つまんねえじゃん｝

三輪｛お前は……!!｝

と色々考えてたら通信しながら喧嘩っぽくなってるな

俺「お前らそこまで。そろそろ任務が終わるぞ」

俺がそう言うと

米屋｛へ〜いよっと｝

三輪｛……了解｝

軽く返事する陽介と渋々といった感じでそう言う秀次。いつものことだから俺も何も言わない

俺「お疲れさん。無理はすんなよ」

俺が何気なく交代のため抜ける秀次達にそう言うと

三輪｛それは閃もだろう｝

そう言う秀次

俺「は？」

俺が驚いていると

米屋｛任務のやり過ぎで倒れんなよ〜｝

陽介が続けてそう言う

……無理しているように見えたか。二人には悪かったな

俺「おう。ありがとうな」

礼を通信で言う。二人の通信からは微かな笑い声が聞こえた

さて、と次の交代でくる隊との任務

俺「頑張るか」

そう言って俺は次の隊を持つことにした

閃視点終了

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