運命の相手は因縁の相手でした

redstory7 ページ18

草間side

ついに赤高に帰れる日が来た。

俺が車を出したから、家に一旦帰ってから行くねん。

せやから他の3人はもうみんなと再開しとるんやな...。

はよ会いたいなぁ。

？「...は...裏切る...」

？「...れ...は...」

浮かれ気味に歩いていると、近くから喧嘩のような声がした。

草「...青高？」

こっそり覗いてみると、青高の生徒会長と謹慎中じゃない方の副生徒会長が言い争いをしていた。

龍「あ、赤高。」

草「あ...やべ。」

なんの言い争いをしとるんか気になって聞き耳を立てとったら、青高の制服を着た美しい顔立ちの少年2人に見つかった。

やらかしたぁ。

また怒られるやん...。

龍「今回だけは黙っておいてあげる。」

那「...龍我！？」

龍「盗み聞きしたって、ウチらには勝てないよ。」

那「生徒会長に言おう？な？」

龍「煩い。」

龍我と呼ばれた少年が、もう1人の少年の口を塞ぐと、塞がれた少年はぐったりと龍我の肩に寄りかかった。

草「え...！？」

龍「帰って。じゃなきゃチクるよ。」

草「...あい。」

龍我と言う少年が何者なのか気になったけど、それを確かめるよりも怒られない方が優先やな。

俺は走って赤高に向かった。

途中で後ろを振り返ると、2人の姿はもう無かった。

何やったんやろ？

ええ奴なんか...サイコなんか...。

俺には全く分からんかった。

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