シスコン☆ドクター。３〈橙〉

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裕side




(……これは痛かったやろな…。)


Aちゃんの喉には膿が溜まって、
白くなって腫れとる。


予想通り扁桃周囲膿瘍ってやつやな…。


裕「はい、お口閉じてええよ。

ごめんごめん、苦しかったな^^;」


「ｸﾞｽｯ…もうやだぁ……っ(泣)」


裕「ごめんなぁ…。

Aちゃん、ちょっと検査したいから

やっぱりあっちのイス座れるかな？」


「なんで……っ……やだっ……(泣)」


裕「Aちゃん……。」


熱も高くて喉も痛くて、
ほんで嫌いな病院に連れて来られて…。


マルが言ってた通り
この前会ったときより
だいぶ幼くなってるみたいや…。


隆「A？

喉痛いのちゃんと調べて治してもらわな。

裕ちんが優しいの知ってるやろ？

やから、大丈夫やで^^」


「ｸﾞｽｯ……………うん……(泣)」


隆「ええ子やな、A^^

ほらあっちのイス移ろ。」


マルに支えられながら
移動してくれたAちゃん。


裕「ありがとお、Aちゃん^^

ほなちょっと検査するな。

お鼻からカメラ入れて喉診てくから…

力抜いてゆっくり呼吸してくれたら

痛くない検査やからな？

怖いことないで、大丈夫^^」


「ふぇ…っ……ｸﾞｽｯ………(泣)」


隆「前やった胃カメラとは

全然ちゃうからな？

こっちはあんなに苦しないから

大丈夫やで^^

お顔動かさんとじっとしてよな^^」


「ｸﾞｽｯ…ほんと……？

ほんとに…っ……くるしくない…？(泣)」


裕「ほんまやで？

小さい子でも頑張れる検査やから

大丈夫や^^」


Aちゃん声はほんまにガラガラで
しゃべるのもしんどそう…。


裕「ほなカメラ入れてくから

ちょっとお顔動かさんと頑張ってな。」


隆「すこーしだけ上向こか。

大丈夫、大丈夫。怖くないで〜^^」


マルがAちゃんの頭を
軽く固定してくれたところで
カメラを鼻に入れていく。


裕「ちょっと一瞬ツンとするで〜…」


「んんっ…!!ケホッケホッ……(泣)」


裕「ごめんごめん…

もう苦しいとこ終わりな〜
そのまま頑張っててな。」


隆「偉い偉い^^

ほんまお利口さんやなぁ〜」


カメラで喉の少し奥の方まで診て。


やっぱり結構奥の方まで膿が溜まっとる。


裕「もう終わるからな^^

もう一回ツンとするところ通るで〜」


「……っ…………ゲホッ…んんっ……(泣)」


裕「はい、よお頑張りました^^」


これからまだ頑張ってもらわなあかんけど
とりあえず一回休憩しよか。

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