□ ページ25
丸山side
丸「頑張った頑張った…っ
もう大丈夫やからね。ごめんね…(撫」
「ｸﾞｽｯ…すごい、痛かっ…(泣)」
Aちゃんはしばらく涙が止まらんくて。
また背中をさすってあげることしか
できひんのが無力で情けない。
一体俺はどれだけAちゃんを
泣かせたら済むんやろか…。
丸「ごめんね、泣かせてばっかりでっ…」
震える小さな身体を抱きしめたくなった。
でも…
俺はAちゃんが可愛くて仕方ないし
好きやなぁって思うてるから
たくさん触れたいって思うけど…
あんまし、ベタベタ触れるのも
嫌よなぁって思うて…
抱きしめようと伸ばした手を引っ込めて
そっとAちゃんの頭に。
丸「…ほんまに、よく頑張ってるよ。
偉いね、Aちゃん。
もう絶対痛いことしないから。ね。
大丈夫、大丈夫…(撫」
「うぅっ…ｸﾞｽｯ…せんせ……っ(泣)」
丸「…っ、…よしよし…(撫」
そんな顔で、そんな声で
"先生"なんて呼ばんといてよ…。
丸「せっかく頑張ったからさ、
麻酔がしっかり効いてるうちに
残りの治療終わらせちゃおう？」
「ｸﾞｽｯ…ほんとに、もう痛くない…？(泣)」
丸「うん。もう絶対痛くない。約束する。」
Aちゃんの目の前に小指を出したら
小さい小指を絡めてくれて。
丸「ゆーびきりげーんまんっ♪」
「ふふ…(涙)」
僕の、そんな子供っぽい行動にも
Aちゃんはクスッと笑ってくれて。
丸「…後少し、頑張れそ？」
「ん…(涙)」ｺｸﾝ
丸「よし、ほな終わらせちゃおね。」
イスを倒して治療の続きを再開。
丸「大丈夫かな？
痛くないでしょ？」ｷｭｲｰﾝ
「んっ…」ｺｸﾝ
深く削り進めて行っても痛がることはなく…
丸「…はーい、削るのおしまい。
このまま神経の処置に入るね〜
ちょっと嫌な感じすると思うけど
痛くないからね。頑張って…」
「んんっ…(涙)」
リーマーで神経を取る作業は
どうしても不快感というか…嫌な感覚がある。
「んっ……やらっ…(涙)」
丸「嫌やね、ごめんね…
お鼻でゆっくり呼吸しててな〜」
泣いてはいないものの、
辛そうにしかめられるAちゃんの顔。
だけどこの時にしっかり神経を取らんと、
次からの治療でまた痛い思いを
させてまうことになるから…
しっかり、丁寧に、念入りに。
丸「お水で洗うからね〜
もう少しで終わるよ〜」
ここまでくればもう、終わったも同然や。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 308人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 琴子さん» 細かく書きすぎて、1つのシーンなのに長くなっちゃうの、私の悪い癖なんですよね…(._.) こちらこそ、琴子さんからのリクエスト全然書けなくてすいません(><)もうしばらくお待ちください…。 (1月3日 17時) (
レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 琴子さん» 琴子さん、明けましておめでとうございます！こちらこそ昨年は(昨年も、ですね 笑)お世話になりました。今年も変わらずお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。 (1月3日 17時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 入れられましたらお知らせします！新年早々から、お詫びする事で…また(^o^)／ (1月3日 5時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 優しい先生と怖がりな主人公。ひとつひとつの描写が心に思う事が、丁寧に描かれていて楽しいです！ボード返信まだですみません。 ボードと同時にと思いましたがなかなか書けないので、こちらだけ先に。 (1月3日 5時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 明けましておめでとうございます！ 昨年はお世話になりました。 今年もよろしくお願いします(^-^) しばらくこちらで楽しませて頂きますね！ (1月3日 5時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2020年11月26日 21時
