□ ページ18
丸山side
「ｸﾞｽｯ…せん、せ…っ…(泣)」
丸「うん？(撫」
「…っ…ちゃんと…治す、からっ…ｸﾞｽｯ…
ごめ、なさっ……見捨て、ないでっ…(泣)」
丸「…っ…見捨てるわけないやんか…」
こんなにも、大事に思ってるのに…。
丸「綺麗に治るまで、一緒に頑張れる？」
「…っ…んっ…(泣)」ｺｸﾝ
丸「…ん、ほんま偉いなぁ、Aちゃん。
大丈夫やで。俺がちゃんと治すから…
よしよし、泣かんで大丈夫。
落ち着いてから治療始めよなぁ(撫」
こうしてる間も痛みは続いてるはずで。
ほんまは早く麻酔でもなんでもして
痛みを取ってあげたいけど…
Aちゃんの心が追い付いてないと
何の意味もないから。
頑張って泣きやもうとして、
でもまた嗚咽がぶり返して…
Aちゃんにとって
治療を受けることがどれほど怖いか…
改めて再認識した。
「はぁ……すいませんっ…
も、大丈夫です…っ…(涙)」
丸「…ほんまに大丈夫？
たくさん泣いたなぁ(撫」
「…っ…ごめんなさ…っ…(涙)」
丸「ふふ、ええんやで。
我慢せんでええから。
泣けるときに泣いとかんとなぁ。(撫」
大人になったら泣きたくても
我慢せなあかんことの方が多いからね。
こんな時くらい、
思いっきり泣いたってええねん。
丸「……ちょっと待っててな？」
これだけ泣いたら喉も渇いとるはず。
スタッフの休憩室にある冷蔵庫に入ってる
お茶をコップに移して、
ストローをさしてAちゃんの所に戻る。
丸「はい、冷たいお茶やで。
いっぱい泣いたから喉渇いたやろ(笑)
ストロー使えば染みへんと思うから。
それ飲んで、もうちょい落ち着こ。」
「…っ…ありがとうございます…(涙)」
Aちゃんはストローでお茶を数口飲んで
ふぅ、と息を吐いた。
丸「…ふふ(笑)」
その姿が可愛くて、思わず笑みがこぼれる。
「……？(涙)」
丸「ごめんごめんっ！可愛くて、つい…」
「…っ…からかわないでくださいっ…//」
まだ涙目で、頬っぺた赤くして。
照れる余裕が出てきたのはええことや。
丸「…からかってなんかないよ。
ほんまに、心から思うたことやもん。」
「…っ…もう…//」
丸「ふふ…涙さん止まったかなぁ？(笑)」
「…っ…」
今日の治療が一番キツいと思うけど…
…Aちゃんが最後まで頑張れたら
好きやって、惚れてもうたって伝えよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 405人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴子(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» 3か月過ぎてのレスあり得ないですけど…m(_ _)m（ 細かく書きすぎて、1つのシーンなのに長くなっちゃうの、私の悪い癖なんですよね…）とありましたがその描写が登場人物になれてその世界に入りこんで気持ちも目の前にある景色もまるで見ているように感じます！ (2021年3月15日 22時) (
レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 琴子さん» 細かく書きすぎて、1つのシーンなのに長くなっちゃうの、私の悪い癖なんですよね…(._.) こちらこそ、琴子さんからのリクエスト全然書けなくてすいません(><)もうしばらくお待ちください…。 (2021年1月3日 17時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - 琴子さん» 琴子さん、明けましておめでとうございます！こちらこそ昨年は(昨年も、ですね 笑)お世話になりました。今年も変わらずお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。 (2021年1月3日 17時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 入れられましたらお知らせします！新年早々から、お詫びする事で…また(^o^)／ (2021年1月3日 5時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 優しい先生と怖がりな主人公。ひとつひとつの描写が心に思う事が、丁寧に描かれていて楽しいです！ボード返信まだですみません。 ボードと同時にと思いましたがなかなか書けないので、こちらだけ先に。 (2021年1月3日 5時) (レス) id: 6d94367748 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2020年11月26日 21時
